ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

東京モーターショーとZ900RSのこと

東京モーターショーに行ってきました。
 
仕事で、、、と言えばギョーカイ人っぽく聞こえるかもしれませんが、実際は弊社事業にごくごく薄い繋がりがあるだけに過ぎません。仕事というのは完全な建前で、99パーは私利私欲のためでした。ともあれ、本来であれば入場料のかかるイベントに、会社のお金で行けるのは最高ですね(「タダより高いものはない」という愚かな言葉がありますがマジで意味不明です。タダが一番安くて一番いいに決まっています)。
 
さて、私は現在W650とロードスター(NA)という最高にゴキゲンな乗り物を所有しています。どちらもすごく気に入っていて、乗り換える気はぜんぜんありません。しかしながら、私は将来的に必ず成功して広大なガレージを手に入れるつもりなので、乗り換えはせずとも今後増車する可能性は十分あります。そういう意味ではモーターショーは巨大なショールーム、情報収集の場なので、オモロかったです。
 
 
 
■Z900RS
二輪車の中で一番注目を集めたのは間違いなくコレ。もっとも、私は「二気筒教 空冷派」に属しているため、「四気筒でしかも水冷」というこのバイクに対して、あまり興味が湧かなかったというのが正直なところです。しかしながら、実物を前にすると、その場で手を天に掲げ、声高らかに宗旨替えの宣言をさせていただいたのでした。
 
「ハイ!わたくしはこのバイクが欲しいであります!」
 

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2017年新発売のビッグバイクに空冷を求めるのは、現代の女子高生にブルマー着用を義務づけるようなもので、時代が許しません(空冷風にフィンが切ってあるのが遊び心であり辞世の句的でもあって泣けてきます)。もしZが欲しいなら何百万か出して本物のZに乗るべきです。そうではなくて、最新技術をまとったカワサキのレガシーを適正価格で手に入れられる、そこに価値がある。タンクとテールカウルが生む一体感と「火の玉カラー」と呼ばれるこのカラーリングは文句なしにカッコいいです。
 
個人的には、前後17インチのラジアルはサーキットを速く走るためのものだと思うし、ラジアルマウントキャリパーや倒立フォーク、電子制御デバイスの数々も日本の公道には不要な装備だと思います。ただ、それは現代から過去を振り返るからそのように思うのであって、1972年にZ1が出た時、開発陣は間違いなく未来を見て世界最強のバイクを作ろうとしていた。それを忘れるべきではないでしょう。素人が言う「レトロ」「味わい」といったボンヤリとした意見を参考にしてバイクを作っても、海外では見向きもされない、現代の交通事情に合わないポンコツが出来るだけです。ヤイノヤイノ言ってる連中は買わない理由を探しているだけの貧乏人で、実際のところ自分が何を言ってるのかすらもわかっていない愚か者がほとんどです。
 
Z900RSのパフォーマンスとスタイリングのバランス感覚は素晴らしいと思います。メーター周りは往年の砲弾型二眼ですが中央に液晶を備え、ギアポジションまで表示してくれます。近年のスポーツバイクには珍しく、センタースタンドが装備できるのも嬉しいです。これまた地味なポイントですが、ちゃんと荷掛けフックがあるのもいいですね。今のバイクがなくしてしまった、あるいはなくそうとしている物をちゃんと持っている、そんな感じがします。
 
バリエーションモデルとしてゴディエ・ジェヌー風のカフェモデルも発売予定だとか。今後の展開にも期待大です。
 
ぜってー売れる。いずれはWシリーズの復活も、と思わずにいられません。
 
 
 
他にもモンキーのコンセプトモデルや、GSX-R125はすごく気になりました。もし実際に発売されれば、街が賑やかになりそうなモデルです。
 
会社への報告書にはZ900RSやその他バイクへの思いは綴らず、AIがどうの自動運転がどうのと、仕事っぽいもっともらしいことを書いてお茶を濁しておきました。
 
 
 
おわり