ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

お気に入りの山道具+最近の山

登山を始めてから色々な山道具を使ってきて、お気に入りの物もそうでない物も出てきた。

 

アークテリクス AR35

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35〜40ℓのザックってのは絶妙で、荷物の多くなりがちな冬は日帰り用として、暖かい時期はテント泊も可能と使い勝手が良い。このザックはポケットが多すぎず少なすぎずで使いやすいし、ニンジンみたいなオレンジ色も気に入っている。他人と被ることが少ないのもGood(イコール不人気ということで、投げ売りされている姿をちょくちょく見かける…)。

 

純正のフレームを外してしまって、空いたスリーブにエバニューのFPマット125を挿入して使っている(信じられないくらいジャストフィットする)。FPマットは就寝時に使えるだけでなく、不思議なことに純正フレームよりも背負心地が良くなる。さらにさらに、180gくらいの軽量化にもなる(純正フレーム:約380g、FPマット:約200g)。

 

同社のFL45というモデルも持っているけど、こっちの方が背負心地が良いし、ハイドレーションが使えたり雨蓋があるってのはなんだかんだ便利ということで、最近はこっちを使うことが多い。

 

 

アライテント トレックライズ1

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ツエルト、シングルウォールと使ってみたけど、結局は王道のダブルウォールテントが一番便利だし安心して寝られるとわかった。登山の入門書を紐解けばそのように書いてあるのだから最初から王道を選べば良いものを、私は愚か者なので自分が経験したことからしか学べない。

 

トレックライズ1は、他の山岳用テントの1人用と2人用のちょうど中間くらいのサイズで、天井も高い。一人でゆったり使うにはちょうど良いサイズだと思う。また、当初はスリーブ式の設営・撤収を面倒に感じたけど、慣れてしまえば手間取ることもなく、多少の風雨の中でも問題なく行うことができるようになった。

 

おれがやってるのは観光登山で、シビアな軽量化が求められるようなものではないから、このテントはばっちりフィットしている。それでも自分なりにキツいルートを歩くこともあって、快適性より軽さや荷物のコンパクトさを取りたい時もある。その場合プロモンテ のVB−10というシングルウォールテントを使う。ツェルトは風雨や虫が入り放題で「修行感」が強すぎたので、万が一に備え携行するのみとなった(でもそのうちまた挑戦したい)。

 

サーマレスト プロライト (Sサイズ)

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エアマットはコンパクトになるし軽いけど、パンクしたら終わりなので、常に注意を払わなければならない。おれは心配性なので、エアマットの取り扱いに神経質になり過ぎ、疲れてしまった。「マットの上に膝を立てたらヤバいんじゃないか」「ズボンのお尻ポケットのジッパーが引っかかって穴が空くんじゃないか」など、安心して眠れない…。

 

自動膨張式と呼ばれるこのマットもパンクしたらひでぇ目に合うのは一緒なんだけど、生地が随分と丈夫そうだし(ネオエアXライト:30デニール、プロライト :50デニール ズボンのジッパーで穴があくことはなさそう)、中にスポンジ層がある分、空気が抜けても多少は断熱してくれそうである。

 

そして何より、こいつは寝心地が良い。正直エアマットはフワフワして落ち着かないのだけど、これはモチっぽいというか、吸い付くような、テンピュールっぽい寝心地なのだ。…まぁテンピュールで寝たことないから予想で言ってんだけど、しっとりとしていて、なかなかどうしてよく寝られる。断熱性も必要十分。冷えを感じたらFPマットを重ねれば事足りる(-6℃まではOKでした)。雪の上で寝たことはないのでアレだけど、3シーズンで使うには良いマットだと思う。

 

モンベル  ストームクルーザー フルジップパンツ

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山の中で雨に降られた時、カッパの上着を羽織るのは簡単でも、ズボンを履くのは非常に面倒だ。大抵のカッパには裾にジッパーがついており足を入れやすくしてあるけど、それでもゴツい登山靴を履いたままの着用は至難のワザだし、しかし靴を脱いでまた履くなんて面倒すぎて気が遠くなってくる。「まだいいや」「そのうち止むだろ」などと思っているうちに濡れ鼠となる…。

 

このズボンは両サイドにファスナーがついていて「アジの開き」みたいにパカっとなる。靴を脱ぐ必要がない。これが非常に便利で、20秒もあれば下半身を雨から守ることができる。素材に伸縮性がないので足上げが少々窮屈だけど、耐久性や透湿性に優れ軽量で、100点の雨具だと思う。

 

パタゴニア R1プルオーバー

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一年中着ている。保温力と通気性のバランスが良いため「ちょうどいい」と感じる気温帯の幅が広いように感じる。肌触り・着心地にも優れるため良質なパジャマにもなる。

 

パタゴニアの服は高価なので、おれは「タカゴニア」と呼んでいる。この服を買ったことが妻にバレた時、「そんな高い物を買って、この家はもう終わりだ。破滅する。私は(結婚相手選びに)失敗した」と散々なじられた。でも気に入ってけっこう頻繁に着ているので、良い買い物だったんじゃないかと思っています。

 

最近の登山記録

10/30〜31 八ヶ岳権現岳編笠山

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雪が降る前に八ヶ岳に行っておきたかった。平日ということもあり空いていたし、天気にも恵まれ楽しく過ごせた。

 

観音平から反時計周りに権現岳編笠山と登り青年小屋でテントを張ったが、今回のスケジュールであれば日帰りも十分可能だった。いつか日帰りで行ってみよう。

 

…山でテントを張って寝るのは「日帰りでは時間切れになるだろうから(仕方なく)泊まる」のであって、テント泊自体を目的にしているわけではない。なので、今流行っている「キャンプ」というものについて、正直に言うとその楽しみを見出せないでいる。

 

ただ、自分はマトモにキャンプというものをやったことがないし、アイゼン・ピッケルを使うような厳冬期の山はおれには危険過ぎて、これからは行ける山も限られてくる季節になったから、一度キャンプというものをやってみたいなと思っている。やってみないと良いも悪いもわからないだろうから。

 

11/7〜8 笠取山雁坂峠

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雲取山から八ヶ岳までをつないで歩いてみたい」という小さな願望がある。会社員をやっているとよくて2泊までの山行しかできないから、山の景色はどうしても断片的な物になってしまう。もっと体系的な、「つながり」というか「大きさ」を感じてみたい。

 

雲取山には登ったし、金峰山瑞牆山にも行った。甲武信ヶ岳から雁坂峠も歩いたことがある。取り急ぎまだ行ってない部分をつないでみようと思って行ってみた。

 

先週の南八ヶ岳に比べると寒さも穏やかで、寒さ対策で担いだ分厚い寝袋や防寒着はほとんど無駄になってしまったけど、人の少ない静かな山を楽しめた。

 

正直に言うと、今まで「紅葉ってのは葉っぱの色が変わるだけだろ。そんなにありがたがるもんかねぇ〜」みたいな事を思っていたけど、やっぱ綺麗でした。すいませんでした。

山行記録

8/22 金峰山

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晴れの土曜日ということで人大杉だった。変化に富んだコースで良い山だけど、夏山シーズンの週末に有名な山に登るのは都会にいるのと変わらんね…などと考えながら歩いた。

 

9/19 位山

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実家に帰って登った山。何やら古(いにしえ)からの伝承残る霊験あらたかな山らしい。登山中、止むに止まれぬ事情で立ちションをしてしまったのが今になって少々心配だ。

 

とある新興宗教が拝めている場所でもあるらしく、仰々しく真新しいオブジェが設置されているのは少々興醒め。とはいえ、久々に人が少ない山を楽しめた。

 

9/19 猪臥山

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最近「山スキー」をやってみたいという気持ちがムクムクと大きくなっている。山スキーとは、スキーを履いて(あるいは担いで)山を登り、滑って降りてくるというもの。猪臥山は実家からすぐそこの山で、また山スキーが楽しめる山でもある。何回か山頂には来ているけど、今回山スキーの下見も兼ねて行ってみた。

 

山スキーやりたい」とは言っても実現への障壁はいくつもあって、まず装備のためにまとまった投資が必要だし、乗ってるのがロードスターでスキー用途にはこれ以上ないくらい不便なクルマだし(そもそも板を積めるのかすら怪しい)、そして何より最後にスキーをやったのが20年以上前ってのがある。ゲレンデですら怪しいのに山を滑って降りるなんて非現実的やんけ…。

 

いきなり全部解決は無理だけど、ひとつの夢ってことで少しずつやってきたい。

 

9/20 十二ヶ岳(写真ナシ)

北アルプスの展望台であるだけでなく、御嶽、白山もよく見える。山頂にスズメバチがうろついてたので早々に撤退。

 

9/21 寺地山~北ノ俣岳

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実家から1時間程で登山口まで行けるありがたい山。厨房の頃に登ったことがあり、今回その記憶を辿る登山がしたいと思った次第。思い出通りのこともあればそうでもないこともあり、20年という時間について考えながら歩いた。

 

北アルプスの中では知名度が低く、静かな山。でもそれは単によく知られていない、地元民以外にとってはアクセスが悪いからという理由によるものであって、素晴らしい山だと思う。いつの日か、今度はスキーで来てみたい。

 

おわり

山行記録(登山の失敗記録)

4/3 瑞牆山

瑞牆山荘を起点にすると2時間で山頂まで行くことができ、「手軽に楽しめる良い山やね」と思った。新しく購入厨したカメラで動画を撮りながら登ってみたけど、撮影に夢中になるあまり注意力が散漫になってる気がした。「登山中は体を動かすことだけに集中する」「いい感じの光景に遭遇したら足を止めて写真を撮る」程度が自分には向いていると思う。

 

6/13 安峰山

緊急事態宣言が解除されるのを待って帰省し、実家近くのココに登ってみた。山頂まで車で行けちゃう系の山で、今まで何度かピークwを踏んだことはあるものの、麓から登ってみるのは初めてである。また、今まで大雨の中で行動した経験がほぼないので、今回はそのトレーニングも兼ねて土砂降りの中山頂を目指した。コロナのアレで久しぶりの登山となったためか、あるいは慣れない大雨のせいか、1時間ちょっとの登りで結構疲れてしまった。「雨を想定した準備」ってのが、本当の意味ではできていなかったなと気づけたのは良かった。「カッパ持ってるからOK」程度の甘い認識だったので。 

 

7/20 瑞牆山

4月の瑞牆山が良かったので同じルートで再登。今回は自分のヘタクソさが浮き彫りになる山行だった。下山中、なんでもないような所で大いにバランスを崩し、あと少しで怪我をするところだった。ある程度の体力と筋力があれば誰だって早く登れるんだけど、下りに関しては技術がないと上手くいかない。そして自分には技術が全然ない。その事に気づかせてくれてありがとう瑞牆山。今後は今まで以上に気を引き締めて、意識しながら下山しようと誓った。

 

7/25 高尾山〜大垂水峠高尾山口

再び雨トレーニング。新しくアプローチシューズを入手したので早速使ってみたが、「雨で足が濡れる→足の皮ふやける→盛大に靴擦れ」というコンボを食らって痛い目にあった。自分史上最強レベルの靴擦れで、左右カカトの皮が大きくめくれてしまい、しばらくは通勤するのも辛かった。「新しい靴を使ってみたい」という気持ちが先走ってローカットの靴で出かけた俺が愚かであった。一方で、普段人大杉の高尾山も、雨かつ始発で動けば人がいないということがわかったのは良かった。

 

8/5〜6 八ヶ岳(赤岳〜横岳〜硫黄岳)

1日目は美濃戸口から入って上記ルートを経て赤岳鉱泉でテント泊、2日目は帰るだけという行程。今回のダメポイントは熱中症対策が甘かった点で、水分・塩分補給が足らずに頭痛に苦しめられた。硫黄岳から赤岳鉱泉への下りなんて「二度と山なんか来ねぇ」としか考えていなかった。「二度と山なんか来ねぇ」にリズムとメロディをつけて、その曲を頭の中でリピートさせることでなんとか正気を保っていたと言っていい。家に帰って調べてみると、頭痛がするってのは熱中症の中等症状だそうで、もっと進んだら自力下山ができなかったかもしれない。無事に帰ってこられたのは運が良かったからに過ぎない。今回痛い目を見たことでちょっとした熱中症博士になったので、今後は万全の熱中症対策をして山に行こうと誓った。

 

8/11〜12 甲武信ヶ岳

今回の山の目的は

①自分の熱中症対策がイケてるのか検証すること

②今までやったことのない「快適グッズ持参」の登山をやってみること

だった。①については、ハイドレーションで2㍑の水を携行、加えて1㍑のポカリ、行動食も柿ピーやらビーフジャーキー等を用意したことで、最高の体調のまま登りきる事ができた。

 

②については、椅子、テーブル、サンダル、豪華な食事など、今まで軽量化のために省いてきた装備を担いで登るとどれだけしんどいのか?を検証してみた。今回は愛用のシングルウォールテントではなく、ひょんな事から手に入れた広めのダブルウォールテント(アライのトレックライズ 1)、同じくひょんな事から手に入れた大型ザック(グレゴリーのバルトロ65)を担いでの登山となった。水・食糧含めて15㌕くらいだろうか。

 

結論から言えば、この荷物でもコースタイムの75%くらいで登ることができた。西沢渓谷〜徳ちゃん新道ルートはまぁまぁの急登もあるけど、体力的には問題なかった。椅子とテーブルがあると快適だし、リッチな食事も満足度が高かった。ただ、自分は軽い装備でできるだけ歩いてサッと寝るタイプの山が好きなんだと改めて気づいたような気がする。山やルートによって使い分けるのが良いだろう。

 

今回の敗因は設定した目標とは別の所にあって、それは登りの2時間くらい、ずーっとスズメバチに追われた事である。低い羽音を出しながら俺の周りをぐるぐるとホバリングしながらついてくるのよ。めちゃめちゃしつこく。家に帰って調べてみると、ホバリング行動は最終警告のサインらしい。「お前を殺す」的な。

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結局刺されなかったんで良かったんだけど、かなりの恐怖体験でした。スズメバチが攻撃対象を追うのは80m程度ってことで、そうなると複数のハチが入れ替わりながらおれを追っていたのか、それとも異常に粘着質な一匹がいたのか、それはよくわからない。ただ、ホバリングされた時の対処法は「走って立ち去る」ではなく(実際早足で離れてもずっとついてきた)、怖くても立ち止まって体を屈めることらしい。スズメバチは動いていない物を認識するのが下手で、そのうち飛び去っていくとのこと。黒いTシャツを着ていたのも良くなかったし、制汗スプレーの匂いがヤツを刺激したのかもしれない。更に言えば暑くても長袖・長ズボンでいるべきだった。山に登るってことは生き物の世界に入るってことで、今までその意識が足りてなかったように思う。今回の件でちょっとしたスズメバチ博士になれたから、次回は万全の対策をもって山に行きたい。

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さようなら。

 

夏の登山諦め話

新型コロナウイルスのアレと豪雨による災害が重なったことで、夏の北アルプス登山は諦めることにした。

 

本年、密を避けるためにテント場を予約制にしたケースが多い。7月8月の休日、北アルプスの主なテント場は既に予約で一杯だそうだ。それに加え豪雨による土砂崩れの影響で松本〜平湯間は通行止めとなってしまった。今夏の北アルプス登山はやめる。いろんな意味で「そこまでして登山しなくてもいいかな」的なアレがある。人を押しのけて、工事現場の人達の働きぶりと素早い復旧に期待してまで、今のうちから登山計画を練るのは何か違わねーか、と。

 

梅雨が明けたら関東近郊の山に行こう。道路が通れるようになって実家に帰れるタイミングがあったら、じいちゃんの山に行ってテント張って寝てみようかしら。名も無き藪山だけど、誰もいないのは間違いない。

 

●山道具と軽量化のこと

登山をするにあたって背負う荷物は軽い方がいい。それは確かにそうなんだけど、経験が増えるに従って「重い荷物もいいね!」と考えることが増えてきた。

 

自分にとって登山は体を鍛える行為でもある。荷物が重ければトレーニングになるし、同じ山でも負荷を掛けることで新しい経験ができる。自分は「ギリギリの登山」は全然してないけど、その中でマージンを取った上で負荷を増やしていけば、山行自体を徐々にステップアップできる。

 

そういうわけでカメラ、ラジオ、本、時には筋トレ用のプレートを担いで山に行くようになった。

 

●お気に入りの山道具

当初は軽さを追求してトレランシューズやちょお軽量ザックをを使ってみたりもしたけど、今は以下の2つが特にお気に入り。

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Lowa Tibet GTX WXL

親父のツテで中古品を入手した。同社のタホー ってモデルも持ってるけど、こっちの方が足首のサポートがしっかりしてるしラウンドラバー(靴の側面に巻かれてるゴム)の背が高くて傷・汚れに強い。その分重いけど慣れてしまえばどうということはない。

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Arc'teryx alpha AR35

ライミングはできないがこの手のシンプルなザックが好き。正直なところ自分のやるような山ではザックなんて何使ったっていい。ズタ袋で事足りるんだけど、つい購入厨になってしまう。ザックとは不思議な存在やね。

 

●ゲームオブスローンズ

むかし第一話を観たことがあったんだけど、登場人物がめっちゃ多くてチンパン脳のおれには難解で早々にリタイアした。自粛期間中あまりにヒマだったので再チャレンジしたところ、やはり最初の数話は苦戦したが、次第にこれはハチャメチャにオモロやぞということで一気に最後まで観てしまった。

 

好きなキャラランキング

一位:シオンちゃん

二位:オベリン・マーテル(犯して殺したァーッ!の人)

三位:花の騎士

 

●ゲースロっぽい世界観のバンド

シンフォニックパワーメタル、ラプソディーとか最近だとトワイライト・フォースみたいな「ファンタジックな世界観のバンド」は昔から好きである。バンドをやってる当の本人たちも、海の向こうできっとゲースロにハマったんだろうと予想している。何しろ自分たちが生業として生み出しているような世界が緻密に描かれているし、ストーリーも文句なく面白い。

 

しかし一方で、当の映像作品側は劇中にメタル使わないよなぁ、使ってあげたらバンドもバンドファンもみんな喜ぶのになぁ的なことを考えた。

 

ゲームオブスローンズはメタルどころか鍵盤を使った楽曲すらほとんど出てこず、それは劇中の文明で生まれているであろう楽器のみを使ったBGMとすることで作品世界を保つという意図があってとのこと。その話を聞いて製作陣の徹底ぶりに驚いたし、確かに目論見は上手くいっとるわと膝を打った。一方で、「なかなか日の当たらないこの手の音楽に誰か光を…」とも思ってしまった。あなたたちが使わないで誰が使うんじゃい。

 

ただこのジャンルって、大の大人が、そう多くなさそうな予算の中で、自分なりに”成り切ってる様”がちょっと滑稽だったりして、そこが魅力でもある。いつまでも変わらないキミでいてくれた方がいいのかもね…。


Twilight Force - Dawn of the Dragonstar @amHALL, Osaka, Japan - January 24, 2020 LIVE 4K60p

 

おわり

筋トレのこと

会社にリモート制度ができた。満員電車での通勤って纏足と同じくらい惨い風習だよな。その通勤がなくなるというだけで生きるのが楽しくなる。

 

しかし一日部屋に籠ってPCに向かっているのも不健康だってことで、空き時間に筋トレをやりはじめた。家にはスクワットラックとベンチ、ダンベル、バーベルがある。セーフティがないし、そもそも100㎏までのウェイトしかないため追い込んだ筋トレはできないけど、運動不足解消には十分。

 

一時期ちゃんとトレーニングに打ち込んでた時期があったけど、痔瘻になって以来ご無沙汰になっていた。

 

痔瘻って、通院の必要がなくなっても、まるで戦争の記憶の様に心身に深い痕を残すんだよね、マジな話。思いきり力を出すのが怖くなったり、ちょっと違和感があると「再発か⁉」ってビビっちまったり。だから、「コイツって何やらせても長続きしねーな」みたいなことは思わないで欲しい…。おれとしても勇気持って再開させてるんで。

 

レーニングはBIG3中心に、飽きないように補助種目を取り入れるって感じでやっている。ここで紹介されているBIG3ルーティーンがシンプルで理想的なんだけど、「デッドリフトとスクワットを同じ日にやる精神力がない」「いつも同じだと飽きる」というクソみてェな理由で以下のような分割法を取っている。メインセット5×5をクリアすればとりあえずOKというノリ。

 

A

・スクワット(5×5)

ダンベルベンチ(5×5)

・二頭

・肩

 

B

デッドリフト(5×5)

・ヒップスラスト

・三頭

 

A→B→休→A→B→休…といった感じ。限界までやってないので正直休みはこんなに必要ないんだけど、筋トレの代わりにゲームしたり漫画を読みたい日もあるので…。

 

プロテイン等のサプリについて、以前散々買った結果「おれのレベルでは全て不要」という結論に達したんだけど、とりあえずモチベ上げるためにまた買ってみた。

 

 

 

 

下の画像は全盛期のおれの自撮り…。早くこのコンディションに戻したいな…。今はハリウッドザコシショウみたいになっちゃってっから…。

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山行記録

Wordpressにて新ブログを作るも、サーバ代の支払い設定をし忘れていたせいで、新ブログはあっけなく消滅してしまった。

 

R.I.P.

 

というわけでこっちを再利用することにする。

 

3月21日、秩父にある「燕山(つばくろやま)」というところに登ってきた。2月1日に雲取山に登って以来、約2ヶ月ぶりの登山。2月半ばに簡単な外科手術を受けており(痔じゃないよ)、その傷が治ってようやく山に登れるのが嬉しかった。

 

「燕岳」は北アルプスの人気の山だが、「燕山」の方はネット上の情報が少なく、あっても「わざわざピークを踏みに行くほどではない」などと書かれている、マイナーで少しかわいそうな山である。

 

燕山は雲取山から甲武信ヶ岳の中間に位置しており、縦走の過程で登る人はいるだろうが、わざわざ狙って登るケースは少ないのかもしれない。三連休の中日だったけど、入山から下山まで他の誰にも会わず、ひっそりとした山を楽しめた。

 

クルマのこと

おれはクルマを使って山に行くのが好きである。先月の雲取山には電車とバスを乗り継いでアクセスしたんだけど、正直言って移動がかなり苦痛であった。丹沢や裏高尾もそうだけど、公共交通機関を使っての登山は、あまり楽しい思い出にならないことが多い。

 

暗いうちに起きて夜明けを待たずにクルマで出掛けるという行為自体がたまらなく好きである。月並な表現だが「冒険してる」って感じがする。

 

また、登山におけるリスクファクターのひとつである「大便問題」も、クルマであれば柔軟に対応可能。お腹の調子が悪くても次のPA、次のコンビニとエスケープ先は選び放題。これが電車とバスになると、この間の雲取山のように「6:50 JR奥多摩駅着→6:55発のバスに乗る」みたいな滅殺時間管理を強要され、わずか数分で大便問題にケリをつけなければならなくなる場合がある。そのバスを逃すと次は2時間後、みたいな。帰りのバスのために焦って降りてくるのも苦痛だし、危険ですらある。

 

おれが乗ってるロードスターはFRのスポーツカーで、雪や凍結はニガテ。よって冬期はクルマを使って山に行くことが難しく、フラストレーションの溜まる日々を過ごしていた。

 

登山口となる「道の駅みとみ」は標高約1000mだが既に雪や凍結の気配はなく、ようやくシーズンが始まったという感じでうれしい。

 

新ザック

アークテリクスのAR35というザックを使ってみた。今回トレーニングを兼ねて装備&水多めで10㎏弱を担いで登ったが、使い心地は上々。

 

同社のFL45というモデルも愛用してっけど、AR35の方が肩や腰のサポートがしっかりしていて重さを感じさせない作りになっている。

 

<AR35の良いところ>

・FL45に比べて背負い心地が良い

・腰のサポートもしっかりしてる

・ハイドレーションが使える

・ニンジンみたいな色

 

<FL45の良いところ>

・軽い(680g。AR35は1200g)

・防水

・めちゃめちゃ丈夫な生地

 

ハイキング、荷物が多い山行ではAR、岩稜帯メインで軽量化を優先させたいときはFLって感じの使い分けが良さそう。個人的にはポケットも雨蓋も不要なので、FL45にAR35のショルダーハーネス&ヒップベルトがついていれば至高の一品になるのになぁ…と思う。

 

新カメラ

綺麗な写真が撮りたい、動画も撮りたいということで、ソニーのRX100M5Aというカメラをこうてみた。いわゆるミラーレス一眼も持ってっけど、軽量コンパクトと言われるミラーレスですら重く感じてしまって、なかなか山に持ち出せないでいた。スマホ以上の性能で軽量なものを探したら、自然とRX100が選択肢に入ってきた。

 

RX100は同じ見た目のスペック違いが7種類も発売されており、カメラに明るくない俺は発狂してしまいそうになったが、M5Aを選んだのは「ズーム性能はいらないから明るいレンズが欲しかった」からであり、ちょうどメルカリで安く売ってたからである。

 

ウム、なかなかどうして綺麗に撮れる。

 

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大学の思い出

入試の時期になると思い出す。
 
大学に入学して初めてわかったことなんだけど、おれの入った学部は人数が少ないこともあって、学生同士の距離が近いっつーか、良く言えば非常にアットホームな雰囲気だった。学部としてそういった空気感、なまか意識みたいな物を積極的に作ろうとしていた。設立されて10数年の新しい学部だったんで、他との差別化って意味で良い雰囲気を売りにしたいという思惑もあったんだと思う。
  
4月初旬、学部の新入生説明会があるってことでいそいそと会場に向かったら、部屋の中はパーティ会場風に机が島状に配置されてて、お菓子とジュースがたくさん準備してあって、ほんで上級生っぽい人に「1つのテーブルに5人くらいで集まってね」とか言われてもうて。いきなりですよ。説明会ってもっと事務的なアレかと思ってたので面食らったわけ。
 
さらにペンとネームプレート渡されて「下の名前かニックネームを書いて名札にして」とか言われて。みんな素直に従ってて、中には「ゆうた☆彡」とか「♡あいみょん♡」的な感じでちょっと装飾を施すやつらもおって。内部進学組は既にそいつらだけでつるんでて、この時点でおれは完全にパニックなった。
 
おれの地元は田舎すぎて大学ってものがなくて、大学生すなわち想像上の生き物だった。おれの想像では大学生ってのはビジネスライクというか、Individualistの集合体だと思ってた。もっと言えば刺すか刺されるかみたいな関係性だとすら思っていた。このみんなでワイワイという、今風で言うところの「陽」なノリは厳しいかもしれんと思ってもうて。こいつらアホかよ、大のオトナが菓子つまんで下の名前で呼び合う、その雰囲気を強要されるっておかしいやろげって思ってムカツキがこみあげてきた。その瞬間「おれ馴染めない。留年するかも」って思ったんだよな。
 
そんで実際留年したっていう。いやまぁ留年はおれの匙加減ひとつなんだけど。
 
今思えば、新入生に早く打ち解けて欲しい、学生生活を楽しんでほしいっていう純粋な善意だったんだよな。それを汲み取ろうともせず周りをアホだと決めつけた。アホだったのはおれだよ。
 
受験生、入試ガンバレ。
 
さようなら。