ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

5/30 高尾北稜(高尾駅~堂所山 往復)

トレラン風の日帰り登山。後述の黒戸尾根のための訓練。家から近い点、小さなピークが連続し精神的に鍛えられる点が良い。

 

自分にとって山を走るのは登山のための訓練といった意味合いが強く、それ自体が心躍る楽しみというわけではない。それでも、歩く事とは違うスピード感を持って移動できるのは新鮮。高校の登山部だろうか、若者達が大きなザックを背負って苦しそうに歩いていた。おれも山岳部にでも入っていればまた違った人生だったかも、などと考えました。

 

6/5~6 甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根 往復)

「長くてしんどい」と評判の黒戸尾根。確かに長かったけど、思っていたよりスムーズに歩けた。『日本百名山』にも登頂の苦労が記されているが、執筆当時から登山道の整備が劇的に進んだのは間違いなく、梯子や鎖は丁寧かつ確実に取り付けられているため、無雪期であれば恐怖を感じるような場所はさほど多くない。

 

登山者と同じかもしかしたらそれ以上の割合でトレイルランを楽しむ人がいたし、走らないけれども日帰りで頑張る人、自分のようにテントを担いで登る人も多く(この日のテント場は満員御礼とのこと)、皆思い思いのスタイルで山を楽しんでいた。山が賑わうのも登山道の整備が進んだからこそだと思うし、自分のように何の登攀技術がない者でも山頂に立てるのは、七丈小屋の方々をはじめ関係者のご尽力のお陰に他ならず、頭が下がる。

 

個人的に今年は雨の山行が多くて、今回も曇り予報で天候(展望)に期待はしていなかったけど、山頂に立つと富士山はもとより北岳間ノ岳仙丈ケ岳鳳凰三山等といった南アルプスの山々から、まだまだ雪の残る北アルプスまで眺めることができた(八ヶ岳方面は雲の中…)。

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飛騨地方出身の自分にとって「地元の山」と言える乗鞍岳を目にすると、しばらく帰省できてない故郷に思いを馳せずにはいられなかった。また、ハイマツの緑と白い雲のコントラスト、鋭い岩峰と湧き立つ雲の対比が美しく、まさに超一級の景観だった。松濤明が穂高で眺めたという雲は、もしかしたらこんな雲ではなかったか。

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途中ライチョウが飛び立つ姿も見られたし、何より安全に帰ってくることができて、総合的に良い山だったと思う。

 

●装備についての反省

以前「あんまり軽量化にこだわらねぇ」的な記事を書いたけど、今回はルート的に厳しそうだったので快適性より軽量化を重視して装備を選んだ。結果的にどれも過不足なく機能し、概ね成功だったと思う。

 

<良かった点>

・幅90㎝のシングルウォールテント(プロモンテ VB-10)。最近は快適性を重視して幅広で結露の少ないトレックライズを持ち出すことが多かったけど、「軽量コンパクト」「設営/撤収の簡便性」など、シングルウォールの利点を再確認することができた。幅は90㎝あれば十分だし、前室なんていらなかったんや。フライシートがない分帰宅してからのメンテナンスも簡単。ちなみにテント自体の作りの丁寧さは「プロモンテ>>>アライ」だと思う。

モンベルで投げ売りされていた半シュラを初投入(ダウンハガー ハーフレングス♯3)。何しろ軽くて仕舞寸が小さいのが良い。ジッパーがないと逆に出入りがしやすいし、ストレッチが利いて寝心地が良かった。10時間近く爆睡。

・前回の蓼科山・北横岳の後、スマホをiPhone12に変更。これまでのスマホに比べてカメラ機能が大幅に良くなった。RX100と遜色のない写真が撮れる。

 

<ダメだった点>

・長年使ったプラティパスの水筒が破裂、水漏れ。入山前に気づけたこと、予備の水筒を持っていた事が幸いして大事には至らなかったものの、この手の水筒は消耗品なので定期的に入れ替えないとダメだと痛感した。

・「棒ラーメン+尾西のごはん」という軽量化重視の献立にするも、1泊2日という短期山行に関わらず速攻で飽きが襲ってきた。重量よりウマさ重視でメニューを考えるべき。

 

おわり

軽量化とザックの話

「ぜつえんアウトドア」さんの記事が素晴らしかった。

www.zetuenlife.com

 

自分の場合、山を始めた当初が一番軽量化に熱心で、経験を重ねるごとに荷物の重さは増してきている。理由はいくつかあるけど、「歩行時の軽快感」より「旅全体における総合的な快適性」を上げた方が、トータルで満足度が高いと気づいたってのが大きい。

 

歩くことは登山の一側面に過ぎない。山の中では歩くこと以外にもやらなければいけないことがたくさんある。軽さと歩く事だけにフォーカスするのではなく、入山から下山までの快適性を総合的に考えた時に、最適解はどこになるのか?という視点が必要だと思う。

 

また、自分は山にいる間、できるだけ他人の世話にならず自分で旅を完結させたいと思っている。多少の雨でも山に行きたいし、コンディションが悪くなっても可能な限り小屋にエスケープすることなくテントで夜を明かして下山したい。そうなると軽量なツェルトやフロアレスシェルターじゃなくて、多少重くとも堅牢なドーム型のテントの方が「悪天候への耐性」という面で都合が良い。もちろんドーム型のテントでもダメな時はダメなんだけど、可能な限り環境適応力の閾値を上げておきたい。

 

そもそも登山家が軽量化に苦心するのは、目的の山行を成功させるための手段として、軽くなければ危ういから、軽量化することで成功率を上げられるからそうするのであって、自分のように一般登山道を歩いて、頑張ってもせいぜい10時間までの行動で、幕営指定地に寝起きするのであれば、クライマーや高所登山家のような極めてシビアな軽量化は必要ないと思っている。

 

とはいえ、荷物が軽いことはリスク軽減に繋がる。同じ機能を持つ道具なら重いより軽い方が良いに決まっている。自分がやる山全体を俯瞰しながら、自分にとってバランスが良いと思う装備を見つけていくのが重要なんじゃないだろうか。

 

以下、おれが愛用するちょっと重めのザックについて。

 

グレゴリー バルトロ65

登山を始めた当初、35ℓ程度のザックでテント泊を行っていた。シンプルで小型軽量なザックこそ正義じゃいと。しかし経験を重ねる中で「機能充実、しかしデカくて重いザック」にもメリットがあると感じるようになってきた。

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良いところ① 充実の便利機能

使いやすい所にポケットがついていたり、ザックを背負ったままボトルが取り出せたり、サブザックが内蔵されていたりと、機能が非常に充実している。これらの機能に頼ることで「自分で判断しなければいけない事柄」が減っていく。行動中に「A」という小さな悩み事が出てきた時に、それに対応する「A´」という便利機能が予め用意されている。

 

登山は判断ゲーである。どの山に何月何日に登るのかというマクロ的な意味でもそうだし、雨がパラついてきたけどカッパを着るか着ないか、ザックを降ろすか降ろさないかといったミクロ的な意味でも判断の連続である。そして、判断を繰り返すことで体力・精神力は削られていく。

 

装備の便利機能に頼ることで、小さな判断事項をパスすることができるというのは大きなメリットだと思う。玄人がシンプルな装備を好むのは、判断すべき事象とその解を自分の中で網羅的にデータベース化できていて、ルーチンとして適切に処理できるからだろう。要するに装備に頼る必要がない。自分のような初心者は、装備に頼れる所は頼って、もっと大事な、例えば「目の前の難路をどのように通過すれば良いか」といった安全に直結するような判断のために力を温存しておきたい。そのためなら多少重くてもOKと考えるようになった。

 

ごちゃごちゃ語ってっけど、要するに「何も考えずに便利に使える」ということ。

 

良い所② 負荷が掛かるのは脚だけ

ザック単体で2㎏以上ある。ウルトラライト派の人からすれば考えられない重さだろう。しかしバルトロは背負い心地に優れ、肩/背中/腰への負担が極めて少ない。負荷が掛かるのはほぼ脚だけだから、普段のトレーニングで下半身を重点的に鍛えれば、山行自体が快適になる。サポートの弱いザックは鍛えようのない個所が痛くなってきたりするもので、そうなると苦痛に耐える他ない。補強すべき個所が明確になるのはありがたい機能のひとつだと思う。

 

ウルトラライト派の人を批判したいわけでは全くないのだけど、例えば「荷物が重くて大変だった」という経験をした時に、その解決策を荷物の軽量化だけに求めるのではなくて、「どういうトレーニングをすれば楽になるか」「どこを鍛えれば今より強くなるか」についても考えて並行して取り組めば、軽量化との相乗効果で次の登山がめちゃめちゃ進歩するし、準備の過程もより楽しくなると思う。

 

しかし物欲は続く

…しかしながらカッコいい軽量ザックへの物欲も常に持ち合わせていて、最近だとハイパーライトマウンテンギアっていうのが良いなと思っている(高くて買えないケド…)。

 

道具集めも登山の楽しみの一つだ。

 

最近の山

5/3 高尾北稜(高尾駅八王子城跡〜堂所山〜高尾山)

初めてトレランっぽいことをやってみた。ガチのランナーのような体力はないのでキツい個所は歩いたけど、それでも思ったよりスムーズに動けたと思う。

 

堂所山を下って陣馬山への縦走路に合流するまでは人が少なく快適。家から近いので、山に行けない週末のトレーニングとしては良いと感じた。短時間で強度が欲しい時は、ランを取り入れてみよう。

 

5/22~23 北八ヶ岳蓼科山、双子山、北横岳)

南八ヶ岳には何回か行ったことがあるが、北は初めて。

 

天候に恵まれず山頂からの景色は得られなかったが、しかしそれだけが山の魅力じゃないな改めてと感じることができた。苔生した緑の景色、シラビソの森の静けさは北八ヶ岳特有の物だろうし、標高2000m地点に現れる山上湖(双子池、亀甲池)、特に夕刻、日の出の時間に見た水面は幻想的だった。…とはいえ、天候の良い時にもう一度登ってみたいとも思う。

 

今年中に八ヶ岳の主だったピークを踏みたいので、北八ヶ岳にはもうしばらく通うことになりそうだ。

 

以下、今回の気づき

① 7:00~17:30の行動中、バテることなく動くことができた。行動食の内容、摂取のタイミングが良かったんだと思う。すっぱいグミと柿ピー最高。

② 普段つい面倒になってコンデジを置いていきがちだけど、今回はしっかり持ち込んだ。やはりスマホとは一線を画す描写力がある(使ってるスマホがボロいってのもあるけど)。今後は横着せず毎回カメラを持っていくようにしよう。RX100m5a最高。

③ 枕問題。今まで「しっかり眠りたいから」と空気で膨らませる枕を持ち込んでいた。さらに、「イマイチ寝心地が悪い」「妻の分も必要だから…」と言い訳しながら2つも購入してきた。しかし今回、着替えをギュウギュウに詰め込んで固めに調節したスタッフバッグこそ最高の枕であると確信。お金で買える物が優れているわけではないんだなぁ。

④ 双子池ヒュッテにテントを張り、不要な荷物をデポした際にチェーンスパイクまで置いていってしまったのは間違いだった。今回の北横岳は北側の斜面を登るルートで、雪が多く残っていた。結局のところチェーンスパイクなしでも登れたんだけど、あればもっとスムーズにいけたのは間違いない。また、ゲイターも準備しておくべきだった。

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双子池ヒュッテのテント場にて



 

最近の山

4/25~26 甲武信ヶ岳三宝山

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昨年の8月に甲武信ヶ岳に登った時、道中しつこくスズメバチに追われて辛かった。

 

下山後、あれはスズメバチではなくアカウシアブだったとわかったわけだけど、ともかく自分の無知のせいで楽しめなかった山だったので、もう一度登りたいと思っていた。

 

西沢渓谷から甲武信ヶ岳への登りは展望こそないがトレーニングにはちょうどいい強度で、鈍った体には丁度良い。それにこの時期ならスズメバチもアブもいない。

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図体も羽音も大きく、近くに来るとビックリする

今回は甲武信ヶ岳を越えて、埼玉県最高峰の三宝山にも行ってみた。山頂に展望はなく、よくある藪山という感じだけど、静かで良い所だった。三宝山にある三宝岩という大岩(甲武信ヶ岳の山頂からよく見える)にも登るつもりだったけど、下調べが足りず三宝石への分岐路が見つけられなかったため断念。次回に持ち越しとなった。

 

街は既に初夏の様相で、2000mを超える山であってもそこまで寒くならないだろうと舐めてかかったがこれが大間違い。山頂付近では雪が舞い、明け方は-5℃まで冷え込みテント内の飲み水はシャーベット状に凍ってしまった。それでも、多少寒い思いをしながらも眠れたし、大きなミスもなく下山できたのは良かった。

 

寒くて寝られない時は…

・プラティパス、ナルゲン等にお湯を入れて湯たんぽにする

というのはメジャーな手法で知ってる人も多いだろう。今回は湯たんぽを作るほどの寒さではないけど、肩と腕周りがじわじわ冷えてきた。ダウンジャケットを着てはいるけど、肩と腕のロフトが潰れて断熱層を作れていないという感じ。そこで、腕をアームホールに通さずジャケットの中に入れ、余った袖部分もジャケットの中に入れてみた。すなわち「気を付け!」の体勢。これが効果大で、若干窮屈ではあるもののシュラフ内の暖かさが倍増してよく眠れた。

 

小さな事だが自分なりに工夫して環境に適応できたのは良い経験になった。

 

 

ラージ式テント考

現在使っているテントは

・プロモンテ VB-10

・アライテント トレックライズ1

の2つ。この2つを比較すると

 

・居住性

トレックライズ>>>>>VB(トレックライズめっちゃ居心地いい)

 

・設営しやすさ

VB>>トレックライズ(吊り下げ式はラクチン)

 

 

・軽量・コンパクト性

VB>>>トレックライズ(重量差は200g程度で誤差の範囲、仕舞寸の差が大きい)

 

という感じの関係になる。自分はシビアな山をやっているわけではないので、「昼過ぎにテントを張って明け方までテント内で過ごす」というパターンが多い。つまり、少々情けない話だが、歩いているよりテント内にいる時間の方が長い。そうなると居住性の高さを優先したくなり、最近はもっぱらトレックライズを担いでいくことが多い。

 

ただ、VBの吊り下げ式シングルウォール特有の手軽さも素晴らしいと思う。あっという間に設営・撤収できるし、透湿性にも優れ結露の不快感も少ない。シングルウォールの特性として室内は湿ってしまうが、ツェルトの様に「結露が雨となって降ってくる」ということがないだけで十分だ。

 

また、スタッフサックに詰め込んだ時のサイズもトレックライズに比べてかなりコンパクト。パッキングの融通が利く。

 

加えて、家に帰ってからテントのメンテをする際の手間もダブルウォールの半分で済む。簡単で面倒がない。この点に触れる人はほとんどいないけど、シングルウォールの大きなメリットだと思う。

 

というわけで、トレックライズとVBの中間のようなテントがあれば理想なんだけどな…と思っていたところ、今年こんなテントが出たようだ。

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プロモンテ VB-22Z

前室つきのシングルウォール。これは良いね!前室があると靴を置いたり煮炊きをするのに便利だし、横幅120cmとトレックライズより広いから余裕を持って使えそうだ。それでいて1220gと軽量で仕舞寸も小さい。理想的なテントだと思う。

 

今あるテントを使いまくって買い換える時が来たら、購入の筆頭候補になるだろう。

 

おわり

ラージ式ランニング道具

登山の運動生理学とトレーニング学

登山の運動生理学とトレーニング学

  • 作者:山本正嘉
  • 発売日: 2016/12/19
  • メディア: 単行本
 

 この本を紐解いてみると、

・登山は割とハードなスポーツ

・ウォーキング等の負荷の低い運動はトレーニングとして不十分

・ランニング、筋トレは有効。一番いいのは山に登ること

といったことが書いてある。なるほど、これは本を読む前から薄々わかっていたことだが、科学的な面からも裏付けが貰えたようで嬉しく思った。

  

というわけで、自分も筋トレ+ランニングを行っているんだけど、今回はランニング用の道具の中から気に入っている物について記したい。

 

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Blackdiamond Distance8

 

走る時に小さいザックを背負うようになったのは水の携行のため。自分は喉が渇きやすいのか、短い距離でも水が飲みたくなる。特にこれからの暖かい時期、距離に関わらず水なしに走ることは考えられない(けど夏も手ぶらで走っている人結構いるよね。喉乾かないのかしら)。

 

最初は日帰り用の20リットル程のザックを使っていたんだけど、さすがに容量が大きすぎて持て余した。このザックはたった8リットルしかなくて、近所のランニングでも邪魔にならないし、荷物が少なくて済む時期なら高尾や丹沢なんかでの低山トレーニングにも使える。

 

走っても全くブレない構造が素晴らしいし、収納が充実していて使いやすい。体の前面に

・ボトル

・行動食

スマホ

・財布

等々を収納できる。今ではこのザックなしでは走りたくないレベルで愛用している。登山用のザックにボトルホルダーを追加した場合、走るとどうしてもボトルが揺れてしまうんだけど、さすがトレラン用のザックは違うなと感心してしまった。

 

欠点という欠点は見当たらないけど、各部のストラップにゴムのコードが多用されているので、経年劣化で伸びてしまわないかだけ少々気になる。

 

●水の携行方法

当初はハイドレーションを使っていたけど、準備・片付けが面倒で、オスプレーのボトルを使うようになった。

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Osprey スポーツボトル

体にフィットする形状が最高。ディスタンス8の胸ポケットに挿しても全然ゴロつかない。それでいて、強度がありそうな樹脂製なので穴があいたり水漏れの心配がない点も良い。値段も数百円。文句の付けようがないネ申ボトル。

 

●シューズについて

山にランニングシューズを履いていくことは少ない。「自分にはトレイルランニングをする程のスキルがない」と思っている。普通に歩いていてもヒヤっとする事があるのに、ましてや走るなんて…。しかし、以下の条件が重なる場合はトレランシューズで出掛けることもある。

・日帰り

・渡渉がない

・林道など少ないリスクで走れる区間がある

 

というわけで、トレーニング用のシューズを選ぶ際は、「山も走れるシューズ」から選ぶようにしている。餅は餅屋的なアレでロード用の靴を別途用意した方がいいのかもしれないけど、そう何足も買うお金も仕舞っておく場所もないので…。

 

今使っているのはアルトラのオリンパス3.0というモデルだけど、2年前に買ったものなのでさすがに随分くたびれてしまった。オリンパスは足型が合っているのか靴擦れ等のトラブルが一回もなかったのは良かったが、クッションが厚すぎてちょっとブレる感じがするので、次は同社のローンピーク5にしようかしらと思っている。

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ALTRA LONE PEAK 5

 以上。

最近の山+学んだこと

2021/4/2~3 飛龍山

雲取山は非常に人気がある山だけど、今回登ったのはその雲取山の西、飛龍山。道の駅たばやまにクルマを置いてサオラ峠を経て山頂、三条の湯で一泊し、翌日は下山するのみという計画。

 

飛龍山は、標高こそ雲取山をわずかに上回るものの、山頂は展望がなく人の少ない山とのこと。実際その通りで、今回は金曜~土曜の山行ということもあり、入山~下山の間にすれ違ったのは3名ほど。非常に静かな山だった。

 

雨の中、カッパに落ちるボタボタという音を聞きながら歩くのは悪くない。不規則な音の連続が集中力を高めるような気がする。また、奥秩父の山は森が深いのが特徴だけど、霧に包まれる事で森はさらに幽玄になり、これはこれで魅力的だと思う。

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今回は晴れ予報なのに雨に降られたわけだけど、大荒れになることが分かっているならいざ知らず、安全性がある程度担保できる程度の雨であれば、即中止としてしまうのは少々もったいないと感じた。また、初心者の自分にとっては雨だからこそ学べたところも多くあったように思う。

 

今回学んだこと

手ぬぐいは最強の多目的ツール。汗やテント内の結露を拭けるし、カメラ等傷つけたくない物を包めば緩衝材にもなる。怪我をした場合は止血や三角巾替わりにも使えるだろう。そして軽量で嵩張らない。そのくせ、自分は今までたった1枚を携行するのみだった。三条の湯で温泉に入った後、手ぬぐい1枚で体から髪まで拭き上げるのにはちょっと苦労した。手元に濡れた手ぬぐいしかないというのは不便なものだから、常時2~3枚持っておいて損はない。

 

テントの設営・撤収は丁寧に。今回、雨の中テントを設営しなければならなくて、気持ちが焦ってテントポールの組み立て(挿し込み)が不完全だったようだ。そのせいだろう、帰ってから気が付いたけど、ポールにヒビが入ってしまっていた。軽微なヒビで、多少はめ込みが悪くなった以外実用上問題なさそうではあるが、念のため用品店で補修部品を発注し今はその到着を待っている。今回は運が良かった。現地で修復不可能な程に破損する可能性も十分あった。どんな状況でもテントの設営・撤収は確実に、そして補修部品も携行するようにしたい。

 

春夏秋冬、保温ボトルを活用すべし。モンベルアルパインサーモボトルは軽量で保温力が高い。暖かいお湯がすぐ使えるのは素晴らしい。優れた保温力により、寝る前に作ったお湯は夜が明けても熱いままなので、朝食の準備時間を節約できる。逆に、暑い時期に冷たい物を冷たいまま運べるメリットも大きいだろう。今まで暖かい時期は保温ボトルを使わない事が多かったけど、季節を問わず常に装備に加えると良いと感じた。

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全身をカバーするマットは快眠を約束する。今まで、暖かい時期は120cmくらいのマット+足元にはザックを敷き、寒い時期は全身をカバーするマットを使ってきた。今回は「随分暖かくなってきたし三条の湯は標高1200m程度でそこまで寒くもないだろう」ということで、軽量コンパクト性を重視して暖かい時期用の短いマットを持ち込んだ。寒さは気にならなかったものの、全身用マットの寝心地を知ってしまった身には、下半身のゴワゴワした感覚が少々気になってしまった。軟弱で情けない話だけど、少々の軽量化よりも寝心地の良さを取って、常に全身用マットを使った方が満足できると感じた。

 

テーブルは必携。今回テーブルを持ち込むのを忘れてしまい、食事の際に不便さと侘しさを感じた。平らな面が確保できないということは、バーナーをひっくり返さないか、コーヒーを溢さないか等と気に掛けるべき要素が増えるということで、よろしくない。加えて、地べたに食べ物を置いて食事をするというのはどうも優雅さに欠ける。誰が見ているわけでもないが、自分の魂的な部分でどうしても許せない。そういうわけで、自分にとってのテーブルはカッパやヘッドライトと同じレベルで必須装備なんだと感じた。

 

チタンの鍋+アルミのフライパンが最強。自分なりに辿り着いた答え。軽量化を重視する人だとお湯さえ沸かせれば良いなど各人各様の考えがあるのだろうけど、自分は「チタンの鍋はお湯沸かし専用(汚さない)」「アルミのフライパンで調理+お皿として使う(汚す)」という使い分けがベストと感じた。汚す物と汚さない物を分ける事で清掃と管理がラクになるし、お皿よりフライパンの方が、取っ手がある分お皿として使いやすい(不思議な日本語でスマン)。

 

以上。いよいよ本格的にシーズン到来ということで、頑張って登っていきたい。

 

大事なお知らせ。

このたびニュースなどで報道されているとおり、元人気ユーチューバーのワタナベマホトが児童ポルノ禁止法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。

 

マホトのやったことは、けっして許されるものではありません。

 

マホトには、しっかりと法の裁きを受け、そしてまたいつの日か、ファンの声援に真正面から応えてもらいたいと、俺は心から願っています。

 

正直、色々なことを考えました。

 

これまでもずっと、マホトとはお互いにいい影響を与えあって、切磋琢磨し、やってきたつもりです。マホトがどう思ってるかはわからないケド…。

 

そして、1つの結論を出しました。

 

 

 

この機会を持って、この俺・ラージっちは、ラージっちとしての音楽活動を封印しようと思います。俺にとって、「カイワレハンマーのワタナベマホト」がいないこの業界でやっていくというのは考えられないことなんです。

 

張り合いがないとか、気が抜けるとか、そういうことともちょっと違う。とにかく俺の中で、今後ミュージシャンを続けていく意味が見いだせなくなってしまった。

 

「音楽でビッグになる」って思って今まで本気でやってきたけど、本当に本当の封印。限りなく引退に近い決心です。今後は普通のサラリーマンとして食っていきます。

 

ファンのみんな、突然身勝手なことを言ってごめん。

 

けど、俺にとっては、とてもとても重要なこと。みんなにも、わかってもらえたらウレシイ。俺の魂は、俺が作った音楽の中に刻まれていて…

 

ラージっちは、永遠にそこにいます

 

いつか、また会える日が来ることを祈って。

 

 

2021年3月17日 ラージっち

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