ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

冬になり雪が積もると標高の高い山には行けなくなる。自分の山スキル的に本格的な雪山登山は無理だし、乗っているクルマがFR車のためスタッドレスを履かせても不安が大きい。なので、寒い時期は近場の低山でのトレーニングに専念する。

 

12/11 堂所山~陣馬山

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八王子城跡から堂所山へのルートは小さなアップダウンが続いてなかなかキツく、精神的にも鍛えられる気がする。陣馬山からは南アルプスの一部や栃木・群馬方面の山々も見ることができて解放感があるが、人の多さは繁華街並。

 

1/2 滝子山

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年明け一回目の山。前回とは逆のルートを辿り、初狩駅から登って笹子駅に降りるルートを選択した。地味な山だけど沢が多く変化に富んだルートで楽しい。落ち葉が膝より高く積もっている個所があり、見えない部分に浮石があったりして少々手こずった。

 

1/5 百蔵山~扇山

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駅から歩いてアクセスできて便利だし、お手軽に縦走気分が味わえて気に入った。気付いたら「大月市秀麗富嶽十二景」の山々の半分くらいに登ったので、ここまできたらコンプしてやろうと思う。「護廷十三隊」「オメガ・ケンタウリの六鎗客」など、数字がついたネーミングのグループがあるとその全容が気になってしまうというのは人間の性やね…。

 

おわり

2021年買ってよかったもの

BODYWILDのパンツ

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パンツに関して長年ユニクロ製の物を使っていた。ポリシーがあったわけではない。ただ何となくユニクロを、近年はエアリズムを選び続けてきた。ユニ・エアリズムはフィット感がイマイチなのか、丸一日山を歩いているとお尻に食い込んでくることが多々あった。尾篭な話で恐縮だがおれは痔瘻の手術をやっているため、パンツの食い込む/食い込まないは文字通り死活問題となる。しかしユニ以外のパンツを知らないものだから、「パンツというのは長時間歩くとお尻に食い込んでくる物だ」と思って歯を食いしばって堪えてきた。

 

イトーヨーカドーに行った際たまたまBODYWILDのパンツを見かけ、「たまにはユニ以外のパンツを履いてみるか」と、思いつきで数枚買ってみた。名前の響きが強そうでいいなと思ったし、たまたま売れ残りの品が値引きされワゴンに並んでいたタイミングでもあった。「新疆ウイグル問題に対するユニの対応終わってんな」と思っていたというのもあった。
 
とにかく試しに買って試してみたら、なかなかどうして良いではないか。どれだけ歩いても食い込まないしズレてこない。今では全てのパンツがBODYWILDに置き換わった。
 

 


エバニューのフライパン

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山の食事に関わる部分で、フライパンが一つあると便利だとわかってきた。山を始めた当初は「尾西のごはん+棒ラーメン」を固定メニューとしていたが、そればかり食べていたら完全に飽きてしまった。味のバリエーションが豊富な袋麺やパスタが食べたい場合、これまで使っていた縦長のチタン製クッカーでは不便で仕方ない。ここは焦げにくいアルミ製のフライパンが良いだろう。というわけでエバニューの「Ultra Light パン#16」というのを購入し愛用するようになった。

 

高さがあるのでグツグツ煮るような使い方もしやすいし、魔法瓶に入れておくために500mlのお湯を沸かすというのも余裕でできる。しかも湯切れが良く、狙った所に注ぎこめる。直径16cmというのは一人用に絶妙な大きさで、軽くて丈夫でとても気に入っている。

 

バスキアの絵(¥12,300,000,000)

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バスキア展に行ったとき、絵が語り掛けてきたんですよね。「どうだ?最近描いてるか?」と。おれがニューヨークで暮らした3年間のこと、売れない絵ばかり描いてたあの頃のことを、バスキアが思い出させてくれた。今おれは絵を辞めて、実業界で暮らしてしまっているけど、あの頃があったから今の自分がある。そう思ったら、買わずにはいられなかったです。圧倒的な存在感で一瞬でリビングルームの空気が変わりましたが、それは威圧感のようなものとは違い、温かさや癒しを伴うとても心地の良い変化でした。

 

良いお年を。

最近の山

11/20 白木峰

土日と祝日、有休を組み合わせて5連休とし実家に帰った。

 

白木峰は前から気になっていたが、富山県側からのルートがここ数年通行止めになっており、岐阜県側からはアクセスが悪いということで、なんとなく後回しにしていた山だった。

 

今回岐阜県側から登った。富山県側のルートは変わらず通行不可だそうで、そのせいもあってか山は貸し切り状態だった。その代わり熊の痕跡は濃厚、登山道にはフンが無数に残されていた。

 

熊のフンは小さな木の実の集合体で、厳しい自然からなんとかしてエネルギーを摂取しようという健気さの結晶のように思えた。大して栄養のない実を必死に集め、頑張って生きている。そりゃあちょっと良い匂いがすれば引き寄せられてしまうのも当然のことだろう。おれは大いに同情して、ザックに入ったオニギリの一つでも置いていきたい気持ちになった(やらんけど)。

 

こんなに健気な暮らしをしているのに、必要以上に恐れられて、さも「人を見ると襲い掛かってくる獰猛な生き物」みたいな扱いをされて、熊ってなんてかわいそうなんだろう。そりゃまぁ危険性がないとは言えないが、遭遇率含めた総合的な危険度で言えばスズメバチとかの方が全然上だと思うのだが…。

 

 

 

白木峰は1600mに満たない山だけど、富山と岐阜の県境に位置し日本海からの風と雪をモロに受けるため、例えば同じ標高の関東の山とは趣が大きく異なる。1500mから上には高木が育たず見晴らしが良い。池塘があるのも珍しい。

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天気が良ければ、山頂から北アルプス北部の山々が見られるはずだが、この日は雲が多くそれは叶わなかった。全然えぇけど。

 

約1ヶ月ぶりの登山ということもあって楽しかった。

 

おれが東京に戻った直後に実家近辺に雪が降ったそうで、白木峰も今は雪の中だろう。熊たちの無事を祈らずにはいられない。

 

最近の山

9/20 本社ヶ丸

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晴れ予報の祝日ということで山には大勢の人が集まっており、残念ながらあまり楽しめなかった。自分の中での「楽しい山の条件」みたいなものが明確になったのは良かったと思う。

 

① 晴れ、人少ない

② 雨、人少ない

<圧倒的かつ絶望的な壁>

③ 晴れ、人多い

④ 雨、人多い

 

あと、「登山予定の3日以内に筋トレすると疲れが残って山を楽しめなくなる」と以前からの経験でわかっていたはずなのに、今回愚かにもそのマントラを破ったため、案の定ダメダメな状態での登山となった。南無阿弥陀仏

 

本格的な冬が来たら再挑戦したい。

 

10/15~16 甲斐駒ヶ岳

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自分の場合、1回登っただけでは「どんな山だったか」を理解できないというか、山の記憶を上手く定着させられないので、気に入った山には2回3回と登りたくなる。甲斐駒は今年の6月に登っているが早くも記憶が曖昧になってきており(チンパン脳)、もう一度同じ黒戸尾根から登ってみたくなった。

今回、自分の登山史上最高の天気に恵まれた。前回は雲の中だった八ヶ岳奥秩父山塊も見ることができたし、遠く北アルプスは槍穂高の岩肌までしっかりと眺めることができた。鳳凰三山仙丈ケ岳北岳間ノ岳といった南アルプスの山々は眼前に迫ってくるような勢いで、こんな天気の日は1年で何日あるだろうかと考えた。また、翌朝の雲海も見事だった。

 

仕事をほっぽり出すように強引に休みを取って出てきたけど、その甲斐があった(甲斐駒ヶ岳だけに)。

 

軽量化の輪廻

今回は装備の実験をしたいという狙いもあった。

 

ツイッターには↑のように書いているけど、白状してしまうと、おれは軽量化の輪廻から脱したいのだ。次々に高性能で軽量な山道具が発売されるけど、それに刺激されてどんどん新しい物が欲しくなる自分が嫌になってきた。「アウトドアマンを気取ってっけど資本主義というシステムに思いっきり取り込まれてますやん」みたいな。

 

…うまく説明できないけど、何というか、最新の物じゃなくても身体の延長と思えるくらいに使い込んで、真の意味で理解した道具を使いたい的な思いがずっとあった。そのためには軽量化の輪廻、重量の呪縛から逃れたい。逃れる必要があると考えていた。

 

そこまで軽量化を意識しない装備を担いで黒戸尾根を上ることができれば、深田久弥をして「日本アルプスでいちばん辛い登り」と言わしめたルートであるから、一応の体力はあるとみていいだろう。「軽量化せよ」「軽量装備=善」という呪縛から少し自由になれるのではないか。

 

結論としては、Twitterにある通り、キツかったけどちゃんと登れたのは自信になったし、道具に拘泥するよりトレーニングの方が大事だなと感じられたのは良かったと思う。たかだか14㎏の話なのでアレだけど、自分にとっては価値のある山行になった。

 

おわり

最近の山

8/29 滝子山

日帰り登山の場合、帰路の渋滞を避けるために公共交通機関を使うことが多い。でもバス移動はちょっと面倒。滝子山笹子駅から徒歩でアクセス可能ということで、以前から気になる山だった。帰りは笹子駅に戻るのも良いが、今回は初狩駅まで下るルートを選択。

 

自分にとって日帰り登山はテント泊のためのトレーニングという意味合いが強いため、今回はテント泊装備+多めの水(4リットル)を担いだ。

 

雨こそ降らなかったものの、一日通して展望は皆無。それでも滝子山はなかなか魅力のある山だとわかった。というのも、今回は沢沿いを歩くルートを選択したので、所々で現れる滝や泳ぐ岩魚を眺めながら歩くことができ全く飽きることがなかったからだ。

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曇り模様で登山者の数はさほど多くなかけど、沢登りのグループを見かけたし、林道をMTBで走る人もいて、色々な楽しみ方をされている山ということがわかった。標高こそ1600m程度だが、初狩駅から見る滝子山の山容は立派で、機会があればまた登りたいと感じた。

 

9/10~11 日向山、櫛形山

日向山は甲斐駒ヶ岳山行の際に知り、山頂近くに白砂の展望台があるということで気になっていた。櫛形山南アルプスの展望が良いらしい。

 

どちらも日帰りで十分なボリュームの山。ならばトレーニングも兼ねて1日で登ってしまおうと考えた。計画は下記の通りで、概ね計画通り行動することができた。

 

<初日>

① 日向山(尾白川渓谷からピストン)

② 車移動(1時間くらい)

櫛形山、時間があれば隣の裸山も登る(県民の森駐車場から)

④ ほこら小屋でテント泊

<二日目>

① 下山、帰宅

 

須玉ICから尾白川渓谷へ向かう道中、甲斐駒ヶ岳を綺麗に眺める事ができた。甲斐駒ヶ岳は本当に立派な山で、麓からはピラミッド状の岩壁が覆い被さってくるように見える。

 

北アルプス笠ヶ岳は美しい山で、他県との境界にない全くの岐阜県の山ということで飛騨出身の自分としては特に思い入れのある山だけど、美しさという点では甲斐駒ヶ岳も笠に勝るとも劣らない位に好きな山だ。

 

金曜日にも関わらず日向山は人が多く、その多くは地元の方のようだった。適度に登りごたえがあり、山頂付近からの景色のや雰囲気が良いのが地元民に愛される理由だろう。

 

反対に櫛形山および裸山には人の気配がなかった。その代わり鹿の気配がかなり濃厚で、特にほこら小屋テント場辺りは鹿のたまり場になっているようだった。夜になるとテントの周囲から鳴き声がひっきりなしに聞こえてきた。鹿の鳴き声は女性の悲鳴のようにも、オッサンの叫び声のようにも聞こえる。少々びっくりする物なので、耳栓がとても役に立った。

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ほこら小屋はかなり綺麗な無人避難小屋で、清掃が隅々まで行き届いている(地元ボランティアの方が整備してくださっているとのこと)。トイレもあるし水場もすぐそこなので非常にありがたい。小屋内には交換ノートが置いてあり、ここを訪れた人が思い思いにメッセージを綴っていた。

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その中に「夜叉神峠から歩いてきました。夜叉神峠と櫛形山は繋がっています。機会があればぜひ歩いてみてください」というメッセージがあった。自分は鳳凰三山に登った時に夜叉神峠を起点にしたが、櫛形山との繋がりなど考えてもみなかった。これに限らず、登る山同士の繋がりを考えるということ自体が滅多になかった。多くが一泊の山行で、無意識の内にそれぞれの山を勝手に分断し、個別の物として認識していたのだ。自分がいかにヒヨッコの頭デッカチな登山者かと思えてきて、恥ずかしくなった。

 

ノートのメッセージから気づきを貰うことができ、これだけでも登ってきた甲斐があった。

 

おわり

最近の山

7/22 猪臥山

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頂上直下までクルマで行ける俺たちの山。だけど今回は、殊勝にも登山道を使って自分の足で山頂まで行ってみた。

 

大した登りでもないのに妙に疲れた。暑さでバテたのと、藪を抜けるのに体力を使ったからだろう。

 

UL系オシャレハイカー達、夏はみんな短パン履いてっけど、泥臭い山に行くなら夏でも、いや夏だからこそ長袖長ズボンは欠かせない。もしここで短パンだったら、草木や笹の葉で下半身ズタズタになってたと思う。

 7/23 木地屋渓谷

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沢沿いに林道が走っているので、沢を歩いてみて「これ以上無理」となればさっさとエスケープできるのが気楽で良い。

 

実は沢登りそのものよりもテンカラ釣りに興味があり、ここなんていかにも岩魚の気配がぷんぷんなので、次は魚目当てで来てみたいと思う。

 

沢の水で濡れた手ぬぐいをクルマの中に置き忘れてしまって、後日信じられないレベルの悪臭を放っていた。これからは気をつけようと思う。ガチで。

 8/20〜21 権現岳〜西岳〜編笠山

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権現岳編笠山は2回目。最近忙しくて新しい山に登るための情報収集ができておらず、ならば過去行ったことのあるルート+αくらいの山に行っとこうと考えた時、このルートはなかなか良かった記憶があったため再訪。

 

天気はイマイチだったけど晴れる瞬間もあり、なかなか良い山になったと思う。全体的に人が少なくて、三座とも山頂には誰もおらず、思うがままにゆっくりできたのも良い思い出になった。

 

八ヶ岳はアクセスが良いし、豊かな緑とごつごつしたアルペン的な景色があり、滝や池もあれば生き物も豊かで、規模こそ大きくないものの色々な要素が詰まっている良い山だ。人が多くて嫌になることもあるけど、タイミングとルートさえ選べば静かな山行も可能で(というか一部が極端に混み過ぎなんだと思う)、下山したそばから次はどこに行こうかと楽しみになる。

 

そんな最高の山なんだけど、今回ヤマビルに噛まれてしまって、ほんのちょっと八ヶ岳が嫌いになってしまった。マジで血が止まらない。「ヤマビルに食われると血が止まらないよ」とは聞いていたけど、まさかこれほどまでに血が出続けるとは……。

 

プラスに考えれば、これを機に対ヤマビルの知識を得たことでまた少し強くなったわけだから全然いいんやけど。

 

おわり

最近の山

6/13 高川山~むすび山

おれは生きとし生ける物の中で犬が一番好きなんだけど、高川山は犬の山である。ツイートにある通り、ここには昔ビッキーという名の犬が棲み着いていたらしい。首輪をしていたことから考えると元々飼い犬であったことは間違いないが、決して人に懐かず一定の距離を保ち、しかし吠えたり危害を加えるようなこともなく、極めて大人しい犬だったという。そんなビッキーは今から11年前に死んでしまって、今は麓のお寺にお墓が建てられている。

 

そんなビッキーに思いを馳せながらの登山となった。

 

果たしてビッキーの一生は幸福だったのだろうか?

 

山としてはあっという間に登れてしまう気軽なものだけど、隣のむすび山まで足を延ばせば、それなりに歩き応えのあるコースとなる。このコースの良い所は移動が電車だけで完結する点で、初狩駅から登り始めて大月駅からすぐの場所に下山できる。大月駅近くのコンビニで買ったチョコモナカジャンボを食べるなどしながら楽しく帰路についた。

 

6/25~26 鳳凰三山(夜叉神峠から薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳)

地蔵岳にあるオベリスクと呼ばれる岩の塔、これは中央道を走っているとよく見える、まさに鳥の嘴のような尖塔である。前々から気になる山だったけど、先日の甲斐駒から綺麗に見えて、「次はあそこに行ってみよう」と思っていた。

 

不安定な気候の中での山行となり、雨だけでなく雹まで降ってくる始末で、そんな気候のしかも平日にわざわざ山に行く人は多くなく、山頂を独占できたのも良かった。また、オベリスクは予想していたより遥かに巨大で驚いた。

1日目に3座を登り切り2日目は下山するのみという行程だったんだけど、2日目の南御室小屋(小屋の湧き水が超絶ウマい)からの岐路、縦走路を少し外れて辻山というピークに向かってみると、そこは南アルプスの大展望台であった。天気は回復しており、日の出直後の澄んだ空気の中、しばらく景色を楽しむことができたのは僥倖と言う他ない。道中の「甲斐ある寄り道20分 辻山」という看板を見かけて気まぐれで辻山に足を運んだわけだけど、これはありがたい看板だった。

 

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以前から甲斐駒ヶ岳鳳凰三山には行きたいと思っていて、この6月はその両方に登れたのでなかなか良かったと思う。次はどこに行こうかしら。

 

●装備についての所感

・テントに関して、自分はシングルウォール派だと確信。何回もシングルとダブルを使ってみて、ようやく結論が出た。「できるだけ歩いて日が暮れたらサッサと寝る」というスタイルが好きなので、自分にとってはシングルウォールの方が手間がなくて良い。「ダブルウォールでも結露する時はする」「悪天候時は前室に物を置くとずぶ濡れになるので結局居室に入れてしまう」「同じく悪天候時はダブルウォールだろうが居室内で煮炊きする事になる」等の経験を踏まえて、ここに自分はシングルウォール派だと宣言させていただきやす。

・ストックは1本でいい説浮上。今までストックは2本で使う物として完全に思考停止していたけど、1本あれば充分じゃないのか…?考えてみると、伊能忠敬とか播隆上人の銅像とか絵画って絶対に杖1本だけ持ってるお姿やんか。2本ではないと。そこにミソがある。ような気がする。

 ・山の雑誌を読むと「テントの中に紐を通して、濡れた物を干せるようにする」みたいなTipsが紹介されることがあるけど、何回試してもマトモに乾いた試しがない。真夏でもだ。このやり方で物が乾くとは到底思えない。ガチで乾かしたかったら外に干すしかない。メガネなど踏みつぶしたらマズい物を吊るしておくのはアリだと思う。同様に「ザックのメッシュポケットに濡れた物を入れておいて歩きながら乾かす」みたいなのも嘘。灼熱の砂漠でもない限り、メッシュだろうがなんだろうが濡れた物を丸めて入れたって絶対に乾かない。乾かしたかったらちゃんと広げてバサバサやってから、乾くまでお茶でも飲んで待っておくのが良い。