ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

CB1100RS

ホンダのCB1100RSが気になる。カッコいい。

 

前後17インチのラジアルタイヤは「速く走るための装備」であって、「楽しく走るための装備」ではないというのがおれの持論。太いタイヤは切り返しが重くなるし、17インチのハンドリングはクイック過ぎて余裕を持って公道を走るには向いてないように思うし、何より交換する際高くつく。 しかしこれらは、速く走れないおれにとっての(あるいは貧乏人にとっての)「酸っぱいブドウ」であるのもまた事実。タイヤを使い切って、空冷四気筒の性能も使い切って速く走ってたらめちゃカッコいい。

 

タイヤの他にも変更点はたくさんある。ナンチャラカンチャラフロントフォークとかいう最新式のすごいフォークにラジアルマウントの4ポットキャリパー、アルミ製の専用スイングアームが装備され、キャスター角も変更になっているとのことで、単純な「部品を換えただけのバリエーションモデル」ではない、「入念に準備され作りこまれたモデル」であることがわかる。具体的に言えば、ホイールベースが短くなってキャスターが立って、より現代的な構成になっているそうだ。空冷エンジンにここまでやるってのがいい。アツいバイクだと思う。

 

利便性についても100点で、最初からETCとグリップヒーターまでついている親切設計。ルックスは純正で十分イケメンだから、あとはモリワキのショート管でもアレすれば一丁あがりって感じ。

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…正直なところ、ここ10年はアンチホンダでやらせてもらってきた。ホンダスレを荒しまくったよ。アンチホンダの先頭に立って、旗を振り、音頭を取ってきた。カキコするときは、いつも語尾にボケ、カス、あるいは馬鹿野郎をつけてきた。そんなことをやってきたのはひとえにホンダが好きだからなんだよ。CB750、750F、1100R、手前味噌だがCT110やツートンカラーがカワイイ250/350エクスポートなどなど、好きなホンダのバイクはたくさんある。そしてバイクを知れば知るほどホンダへの憧れ、敬意は増すばかりで、故に近年のホンダに不満があった。

 

コストを最優先にして品質が二の次三の次になっているらしいということは、おれがバイク業界で働いていたこともあって「現場の声」としてそこかしこから耳に飛び込んできた。「技術のホンダはどこにいったんだ?」と。すごくもどかしかった。加えて、補修部品がすぐ手に入らなくなるってのも、いちユーザーとして気に入らないところだった。ソーイチローが生きていたころの気っ風の良さを知れば知るほど、現在の大企業としては当然の方針も、「ユーザーを舐めた尊大な姿勢」に見えてしまった。そのギャップが許せなかった。でも今、ちょっとずつ変わってきたのかなと思う。NSRの部品再販なんていうのはそのいい例で、できるだけ古いバイクのことも考えてくれるメーカーであってほしいし、そういうメーカーのバイクを買いたいと思う。

 

こういう渋いバイクには20~30代の人にこそ乗って欲しいと思う。若者よ、頑張って働いて、カッコいいバイクに乗ろうぜ。