ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

今欲しいバイク

CT125

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これが出てきた時は「いよいよ新車童貞を捨てる時が来たか」と本気で思った。自分は今までいくつかのバイクに乗ってきたけど、それらは全て中古で手に入れたもの。常日頃「一度でいいから新車ってものを買ってみたい」という思いがあった。いよいよその時が来たか。そう考えた。

 

おれが人生で初めて手に入れたバイク、CT110は現在実家で親父の農作業の足となっている。帰省した際の相棒としても現役だ。CT110はルックスもいいし、タフで飽きのこない名車だと思う。唯一、あとほんの気持ちだけでいいのでパワーがあって欲しいと感じることがある。実家は山間部にあって、峠を越えたり登山のアプローチとして林道を登ったりという使い方が多いんだけど、その際にパワー不足を感じることが多い。同じく所有している88ccのカブに比べると遥かにパワフルだし単気筒らしいパルス感もあるけど、それでも坂道ではやや頼りない。

 

CT125の諸元を見ると、8馬力ということでスペック上は大差ない。しかしそこはさすがに現代のバイク、パワフルさとスムーズさは比べ物にならないと聞く。40年以上前に設計された110と比べれば全くの別物だろう。

 

このCT125、前後ディスクブレーキでABSまでついているくせに、お値段は40万程度。思ったより安いではないか。「これは絶対に買い。さてバイク屋さんに行こう」と思っていた矢先、親戚のおじさんがスズキのK90をくれるという話が舞い込んできた。新車で買ってからずっと納屋で眠っていた車体で、1万キロも走っていないという。

 

…いろいろと考えた結果、おれはK90を選んだ。

 

K90はハンター以上に設計が古く初期型は1967年。2000年まで生産が続いたものの基本的な設計は最後まで変わらなかったようだ。新しいバイクを買おうと思ってたのに、さらに古いバイクがやってきてしまったのだった。

 

このK90、ブレーキはプアだし高回転が全然伸びない。キャブがイマイチなのかマフラーが詰まってるのか、もう少し面倒を見てやる必要がありそうだ。そして車体細部がいちいち鉄っぽいというか、時代を感じさせる作りをしている。でも楽しいバイクやね。

 

袖振り合うも他生の縁ということで、今はなき2サイクルを大事に乗りたいと思う。

 

CB1300SF

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今乗っているW650の良い所は、「全てが過不足ない」ところだと思う。最新型のスペックやメーカーのセールストークに踊らされることなく、自分が本当に必要としているバイクを選んで長い間乗り続ける人はシブい。そういった玄人っぽさがWの魅力の一つだと思っている。

 

CB1300みたいな旗艦モデルは今まで全然ピンと来なかったし、実際にサーキットで乗ったことがあるけど「大きくて重くて好みじゃないな」っていうのが率直な感想だった。

 

しかし、登山を始めて以来バイクに乗ることがめっきり減ってしまって(何しろバイク日和=登山日和なので、どっちかにハマると必然的にもう片方は疎かになってしまう)、バイクは日常の道具というより非日常を味わうための存在になってきた。

 

そうなると、「使い切れるかどうか」よりも「なんかすげーもんに乗っている」というタイプのバイクに惹かれ始めるようになってくる。とは言っても速く走ることを主眼に置いたバイクは手に余る。トルクが太くて安心感があって、マッチョな見た目のバイクが良い。CB1300に乗ったことを思い出すと、あの「大きなカタマリに跨ってる感」は確かに非日常的だった。

 

調べてみると前後オーリンズのサスペンションとブレンボのラジアルマウントキャリパーを装備した特別仕様車があるらしい。そんな高性能なパーツが必要な乗り方など一切しないのだけど、カッコいいのは間違いない。

 

お値段はざっと200万。手が届かない額でもないが勇気がいる値段であるのは間違いない。

 

…経験上、しばらくバイクに乗っていない時に乗り換えを考えがちである。まとまった時間バイクに乗ると、「やっぱこのバイク最高。乗り換えの必要なんかなかった」という結論に至る。バイクに乗れていないストレスを別のバイクの情報収集という形で解消しようとしているに過ぎないのだ。

 

今回もきっとそうだと思う。そう信じたい。大丈夫だと思う。おれはまだ大丈夫。信じています。よろしくお願いいたします。

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