ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

アレキシ・ライホ死去

アレキシ・ライホが亡くなった。

 

アレキシはおれのギターヒーローで、特に高校~浪人時代に彼のギターを聴きまくった。

 

今から約20年前、当時購読していた『YOUNG GUITAR』誌において、アレキシと彼のバンド、チルドレン・オブ・ボドムはセンセーショナルに特集されていた。インタビューの内容から真摯に音楽に向き合っているのが伝わってきたし、何より華があった。ジャクソンのランディVが抜群に似合っていた。また、譜面をみると自分にはとても弾けそうにないテクニカルなことをやってる人だとも伝わってきて、たまらなく実際の音楽を聴いてみたくなった。

 

昔はYoutubeなんてないから、気になるバンドがいてもすぐにその音楽に触れられない。

 

どうしても音を聴いてみたくなったおれは、家から自転車で30分はかかる本屋兼CD屋に乗りつけて、当時発売されたばかりの3rdアルバム『Follow The Reaper』を注文し(寒村の小さな店には北欧の若手バンドのCDなんて当然在庫してない)、1週間後ようやくCDを手にすることができた。

 

 

初めてCDを再生した時の驚きはかなりのものだった。その後の人生でも好きな音楽はたくさんできたけど、体験としてあれほど衝撃的だった出会いはない。例えるなら『Back to the Future』でマーティが巨大アンプの音でぶっ飛んだシーンみたいな感じというか。とにかくインパクトがあった。

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当時ギターを始めて3~4年くらい、既にメタリカやオジーオズボーンなんかをよく聴いていたけど、さらにヘビーで疾走感がある、でもメロディが綺麗な音楽ということで、これがメロデスと呼ばれるジャンルにハマるキッカケになった。

 

高校時代は学校に行くのがあまり好きじゃなくて毎日憂鬱だったけど、通学バスの中でチルボドの音楽を聴けるのは救いだった。特に冬の時期、日本海側特有の陰陰滅滅とした空模様の下、「フィンランドもこんな感じの気候なんやろか?」と思いを馳せ窓の外を眺めていた記憶がある。

 

一般的に代表作と言われるのは2枚目か4枚目だと思うけど、個人的な思い入れもあってこの3rdアルバム『Follow The Reaper』が一番好きだ。サウンドプロダクションとしてもキラキラした高音成分と音の分離が良いという点で一番お気に入り。今でもよく聴いている。

 

近年は辛うじてアルバムが出たら聴く程度で、またバンドが揉めて解散したらしいことを知って残念に思っていたけど、まさかこんなことになるとは。本当に残念だ。