ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

6/13 高川山~むすび山

おれは生きとし生ける物の中で犬が一番好きなんだけど、高川山は犬の山である。ツイートにある通り、ここには昔ビッキーという名の犬が棲み着いていたらしい。首輪をしていたことから考えると元々飼い犬であったことは間違いないが、決して人に懐かず一定の距離を保ち、しかし吠えたり危害を加えるようなこともなく、極めて大人しい犬だったという。そんなビッキーは今から11年前に死んでしまって、今は麓のお寺にお墓が建てられている。

 

そんなビッキーに思いを馳せながらの登山となった。

 

果たしてビッキーの一生は幸福だったのだろうか?

 

山としてはあっという間に登れてしまう気軽なものだけど、隣のむすび山まで足を延ばせば、それなりに歩き応えのあるコースとなる。このコースの良い所は移動が電車だけで完結する点で、初狩駅から登り始めて大月駅からすぐの場所に下山できる。大月駅近くのコンビニで買ったチョコモナカジャンボを食べるなどしながら楽しく帰路についた。

 

6/25~26 鳳凰三山(夜叉神峠から薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳)

地蔵岳にあるオベリスクと呼ばれる岩の塔、これは中央道を走っているとよく見える、まさに鳥の嘴のような尖塔である。前々から気になる山だったけど、先日の甲斐駒から綺麗に見えて、「次はあそこに行ってみよう」と思っていた。

 

不安定な気候の中での山行となり、雨だけでなく雹まで降ってくる始末で、そんな気候のしかも平日にわざわざ山に行く人は多くなく、山頂を独占できたのも良かった。また、オベリスクは予想していたより遥かに巨大で驚いた。

1日目に3座を登り切り2日目は下山するのみという行程だったんだけど、2日目の南御室小屋(小屋の湧き水が超絶ウマい)からの岐路、縦走路を少し外れて辻山というピークに向かってみると、そこは南アルプスの大展望台であった。天気は回復しており、日の出直後の澄んだ空気の中、しばらく景色を楽しむことができたのは僥倖と言う他ない。道中の「甲斐ある寄り道20分 辻山」という看板を見かけて気まぐれで辻山に足を運んだわけだけど、これはありがたい看板だった。

 

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以前から甲斐駒ヶ岳鳳凰三山には行きたいと思っていて、この6月はその両方に登れたのでなかなか良かったと思う。次はどこに行こうかしら。

 

●装備についての所感

・テントに関して、自分はシングルウォール派だと確信。何回もシングルとダブルを使ってみて、ようやく結論が出た。「できるだけ歩いて日が暮れたらサッサと寝る」というスタイルが好きなので、自分にとってはシングルウォールの方が手間がなくて良い。「ダブルウォールでも結露する時はする」「悪天候時は前室に物を置くとずぶ濡れになるので結局居室に入れてしまう」「同じく悪天候時はダブルウォールだろうが居室内で煮炊きする事になる」等の経験を踏まえて、ここに自分はシングルウォール派だと宣言させていただきやす。

・ストックは1本でいい説浮上。今までストックは2本で使う物として完全に思考停止していたけど、1本あれば充分じゃないのか…?考えてみると、伊能忠敬とか播隆上人の銅像とか絵画って絶対に杖1本だけ持ってるお姿やんか。2本ではないと。そこにミソがある。ような気がする。

 ・山の雑誌を読むと「テントの中に紐を通して、濡れた物を干せるようにする」みたいなTipsが紹介されることがあるけど、何回試してもマトモに乾いた試しがない。真夏でもだ。このやり方で物が乾くとは到底思えない。ガチで乾かしたかったら外に干すしかない。メガネなど踏みつぶしたらマズい物を吊るしておくのはアリだと思う。同様に「ザックのメッシュポケットに濡れた物を入れておいて歩きながら乾かす」みたいなのも嘘。灼熱の砂漠でもない限り、メッシュだろうがなんだろうが濡れた物を丸めて入れたって絶対に乾かない。乾かしたかったらちゃんと広げてバサバサやってから、乾くまでお茶でも飲んで待っておくのが良い。