ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

5/30 高尾北稜(高尾駅~堂所山 往復)

トレラン風の日帰り登山。後述の黒戸尾根のための訓練。家から近い点、小さなピークが連続し精神的に鍛えられる点が良い。

 

自分にとって山を走るのは登山のための訓練といった意味合いが強く、それ自体が心躍る楽しみというわけではない。それでも、歩く事とは違うスピード感を持って移動できるのは新鮮。高校の登山部だろうか、若者達が大きなザックを背負って苦しそうに歩いていた。おれも山岳部にでも入っていればまた違った人生だったかも、などと考えました。

 

6/5~6 甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根 往復)

「長くてしんどい」と評判の黒戸尾根。確かに長かったけど、思っていたよりスムーズに歩けた。『日本百名山』にも登頂の苦労が記されているが、執筆当時から登山道の整備が劇的に進んだのは間違いなく、梯子や鎖は丁寧かつ確実に取り付けられているため、無雪期であれば恐怖を感じるような場所はさほど多くない。

 

登山者と同じかもしかしたらそれ以上の割合でトレイルランを楽しむ人がいたし、走らないけれども日帰りで頑張る人、自分のようにテントを担いで登る人も多く(この日のテント場は満員御礼とのこと)、皆思い思いのスタイルで山を楽しんでいた。山が賑わうのも登山道の整備が進んだからこそだと思うし、自分のように何の登攀技術がない者でも山頂に立てるのは、七丈小屋の方々をはじめ関係者のご尽力のお陰に他ならず、頭が下がる。

 

個人的に今年は雨の山行が多くて、今回も曇り予報で天候(展望)に期待はしていなかったけど、山頂に立つと富士山はもとより北岳間ノ岳仙丈ケ岳鳳凰三山等といった南アルプスの山々から、まだまだ雪の残る北アルプスまで眺めることができた(八ヶ岳方面は雲の中…)。

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飛騨地方出身の自分にとって「地元の山」と言える乗鞍岳を目にすると、しばらく帰省できてない故郷に思いを馳せずにはいられなかった。また、ハイマツの緑と白い雲のコントラスト、鋭い岩峰と湧き立つ雲の対比が美しく、まさに超一級の景観だった。松濤明が穂高で眺めたという雲は、もしかしたらこんな雲ではなかったか。

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途中ライチョウが飛び立つ姿も見られたし、何より安全に帰ってくることができて、総合的に良い山だったと思う。

 

●装備についての反省

以前「あんまり軽量化にこだわらねぇ」的な記事を書いたけど、今回はルート的に厳しそうだったので快適性より軽量化を重視して装備を選んだ。結果的にどれも過不足なく機能し、概ね成功だったと思う。

 

<良かった点>

・幅90㎝のシングルウォールテント(プロモンテ VB-10)。最近は快適性を重視して幅広で結露の少ないトレックライズを持ち出すことが多かったけど、「軽量コンパクト」「設営/撤収の簡便性」など、シングルウォールの利点を再確認することができた。幅は90㎝あれば十分だし、前室なんていらなかったんや。フライシートがない分帰宅してからのメンテナンスも簡単。ちなみにテント自体の作りの丁寧さは「プロモンテ>>>アライ」だと思う。

モンベルで投げ売りされていた半シュラを初投入(ダウンハガー ハーフレングス♯3)。何しろ軽くて仕舞寸が小さいのが良い。ジッパーがないと逆に出入りがしやすいし、ストレッチが利いて寝心地が良かった。10時間近く爆睡。

・前回の蓼科山・北横岳の後、スマホをiPhone12に変更。これまでのスマホに比べてカメラ機能が大幅に良くなった。RX100と遜色のない写真が撮れる。

 

<ダメだった点>

・長年使ったプラティパスの水筒が破裂、水漏れ。入山前に気づけたこと、予備の水筒を持っていた事が幸いして大事には至らなかったものの、この手の水筒は消耗品なので定期的に入れ替えないとダメだと痛感した。

・「棒ラーメン+尾西のごはん」という軽量化重視の献立にするも、1泊2日という短期山行に関わらず速攻で飽きが襲ってきた。重量よりウマさ重視でメニューを考えるべき。

 

おわり