ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

八ヶ岳南部の山々に登った。

 

9/12 美濃戸口~赤岳鉱泉~硫黄岳~横岳~赤岳~赤岳鉱泉(泊)

行程のほとんどで濃いガスに覆われ展望は皆無。早々に「今日は修行」と割り切り、歩くことだけに集中した。数年前にほぼ同じ行程を歩いた時は結構疲れた記憶があるんだけど、今回は余裕を持って登ることができた。

歩きながら「”体力をつける”とはどういう事だろう?」と考えていた。以前よりも体力がついたような気がするが、これは果たしてどういう事なんだろう、と。40歳も見えてきて肉体的なピークはとっくに過ぎているが、今感じている余裕はどこから生まれた物なのだろうか。

思うに、人間は疲労を感じてから実際に行動不能になるまでの間にかなり大きなマージンがある。「体力をつける」というのは、このマージンを埋めていく作業である。換言すれば「疲れに慣れる」ということで、「ここまでなら大丈夫」「このくらいの疲れなら経験がある」というアレが心身の余裕を生むのではないか。これが「体力がついた」ということなのかもしれないな、などと考えた。

もちろん、全てが精神的な物だと言いたいわけじゃない。自分なりに継続的に山に登って、マジメにとは言い難いながらも日頃走ったり筋トレしたりしているので、その効果もあるんだと思う。この年になっても成長を感じることができるのは嬉しいことで、やっぱ山って最高の趣味やねと感じた。

登山雑誌を紐解けば、猫も杓子も軽量化だウルトラライトだというけれど、普段体を動かしてない人が荷を数㎏軽くしたところで楽に登れるなんて、そんな虫のいい話はない。結局は自分の体と経験の蓄積がモノを言う。道具はもちろん大事だけど、他にもやれること、やるべきことはある(これは自分自身への戒めでもある)。

翌日は帰るだけにしようかと思っていたけど、テントの中で地図を眺めていたら阿弥陀岳から美濃戸口に下るルートがあることを発見し、急遽阿弥陀岳に行ってみることにした。八ヶ岳には何度か来ているが、阿弥陀岳は眺めるばかりで登ったことがない。

前衛が中岳、奥に阿弥陀岳



9/13 赤岳鉱泉阿弥陀岳~御小屋山~美濃戸口

阿弥陀岳八ヶ岳連峰の主稜線から外れるため、「八ヶ岳全山縦走」となると大抵は省かれるようである。赤岳、横岳に次ぐ標高で(2805m)、急峻な山容は迫力があるが、少々不遇な山という感じがする。

この日は天気に恵まれ、山頂からは昨日歩いた稜線全てを見渡すことができ、加えて富士山、南アルプス中央アルプス、御嶽と乗鞍も眺めることができた。思いつきで来てみたが汗をかいた価値があった。

八ヶ岳は東京から気軽に来られるし、工夫次第で色んなルートが組める良い山だなと改めて感じた。近いうちに北八ヶ岳蓼科山あたりに再訪してみようと思う。過去に複数回登っているが一度も晴れたことがない。

阿弥陀岳直下から眺める赤岳

阿弥陀岳頂上からの権現岳と富士山

雲海に浮かぶ富士

 

考えたこと

・赤岳鉱泉の水場の水に、泥が混じりまくっていた。

・ここのテント場の料金は1泊2000円で、やや高めだがまぁ許容範囲という感じ。泥水でも文句はない。でも、もしもこれが北アルプスの某山小屋テント料金みたいに1泊4000円だったとしたら、「こんだけ払って泥水け?」と思っちゃうよな。4000円って「じゃあ何してくれんの?」となってくる値段だと思う。

・ペグ、ダブルウォールのテントなら12本、シングルウォールでも8本必要だけど、考えてみると持って行ったペグをフルで使ったことって過去ほとんどない気がする。5本もあれば十分か(グラム単位の軽量化w)。

・BCAAをきっちり飲んだからか、あまり疲労が残らなかった。プラセボだとしてもお金をかける価値はあると思う(アミノバイタルシリーズのBCAA、30本で2000円くらい)。

 

 

おわり