ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

8/29 滝子山

日帰り登山の場合、帰路の渋滞を避けるために公共交通機関を使うことが多い。でもバス移動はちょっと面倒。滝子山笹子駅から徒歩でアクセス可能ということで、以前から気になる山だった。帰りは笹子駅に戻るのも良いが、今回は初狩駅まで下るルートを選択。

 

自分にとって日帰り登山はテント泊のためのトレーニングという意味合いが強いため、今回はテント泊装備+多めの水(4リットル)を担いだ。

 

雨こそ降らなかったものの、一日通して展望は皆無。それでも滝子山はなかなか魅力のある山だとわかった。というのも、今回は沢沿いを歩くルートを選択したので、所々で現れる滝や泳ぐ岩魚を眺めながら歩くことができ全く飽きることがなかったからだ。

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曇り模様で登山者の数はさほど多くなかけど、沢登りのグループを見かけたし、林道をMTBで走る人もいて、色々な楽しみ方をされている山ということがわかった。標高こそ1600m程度だが、初狩駅から見る滝子山の山容は立派で、機会があればまた登りたいと感じた。

 

9/10~11 日向山、櫛形山

日向山は甲斐駒ヶ岳山行の際に知り、山頂近くに白砂の展望台があるということで気になっていた。櫛形山南アルプスの展望が良いらしい。

 

どちらも日帰りで十分なボリュームの山。ならばトレーニングも兼ねて1日で登ってしまおうと考えた。計画は下記の通りで、概ね計画通り行動することができた。

 

<初日>

① 日向山(尾白川渓谷からピストン)

② 車移動(1時間くらい)

櫛形山、時間があれば隣の裸山も登る(県民の森駐車場から)

④ ほこら小屋でテント泊

<二日目>

① 下山、帰宅

 

須玉ICから尾白川渓谷へ向かう道中、甲斐駒ヶ岳を綺麗に眺める事ができた。甲斐駒ヶ岳は本当に立派な山で、麓からはピラミッド状の岩壁が覆い被さってくるように見える。

 

北アルプス笠ヶ岳は美しい山で、他県との境界にない全くの岐阜県の山ということで飛騨出身の自分としては特に思い入れのある山だけど、美しさという点では甲斐駒ヶ岳も笠に勝るとも劣らない位に好きな山だ。

 

金曜日にも関わらず日向山は人が多く、その多くは地元の方のようだった。適度に登りごたえがあり、山頂付近からの景色のや雰囲気が良いのが地元民に愛される理由だろう。

 

反対に櫛形山および裸山には人の気配がなかった。その代わり鹿の気配がかなり濃厚で、特にほこら小屋テント場辺りは鹿のたまり場になっているようだった。夜になるとテントの周囲から鳴き声がひっきりなしに聞こえてきた。鹿の鳴き声は女性の悲鳴のようにも、オッサンの叫び声のようにも聞こえる。少々びっくりする物なので、耳栓がとても役に立った。

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ほこら小屋はかなり綺麗な無人避難小屋で、清掃が隅々まで行き届いている(地元ボランティアの方が整備してくださっているとのこと)。トイレもあるし水場もすぐそこなので非常にありがたい。小屋内には交換ノートが置いてあり、ここを訪れた人が思い思いにメッセージを綴っていた。

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その中に「夜叉神峠から歩いてきました。夜叉神峠と櫛形山は繋がっています。機会があればぜひ歩いてみてください」というメッセージがあった。自分は鳳凰三山に登った時に夜叉神峠を起点にしたが、櫛形山との繋がりなど考えてもみなかった。これに限らず、登る山同士の繋がりを考えるということ自体が滅多になかった。多くが一泊の山行で、無意識の内にそれぞれの山を勝手に分断し、個別の物として認識していたのだ。自分がいかにヒヨッコの頭デッカチな登山者かと思えてきて、恥ずかしくなった。

 

ノートのメッセージから気づきを貰うことができ、これだけでも登ってきた甲斐があった。

 

おわり