最近の山
9/20 本社ヶ丸
晴れ予報の祝日ということで山には大勢の人が集まっており、残念ながらあまり楽しめなかった。自分の中での「楽しい山の条件」みたいなものが明確になったのは良かったと思う。
① 晴れ、人少ない
② 雨、人少ない
<圧倒的かつ絶望的な壁>
③ 晴れ、人多い
④ 雨、人多い
あと、「登山予定の3日以内に筋トレすると疲れが残って山を楽しめなくなる」と以前からの経験でわかっていたはずなのに、今回愚かにもそのマントラを破ったため、案の定ダメダメな状態での登山となった。南無阿弥陀仏。
本格的な冬が来たら再挑戦したい。
10/15~16 甲斐駒ヶ岳
自分の場合、1回登っただけでは「どんな山だったか」を理解できないというか、山の記憶を上手く定着させられないので、気に入った山には2回3回と登りたくなる。甲斐駒は今年の6月に登っているが早くも記憶が曖昧になってきており(チンパン脳)、もう一度同じ黒戸尾根から登ってみたくなった。
甲斐駒ヶ岳に登った。天気良くて最高。2回目だけど、記憶力が悪いおかげか最初から最後まで新鮮に楽しめた。 pic.twitter.com/pphhEOFy9w
— ラージっち (@largesan) 2021年10月16日
今回、自分の登山史上最高の天気に恵まれた。前回は雲の中だった八ヶ岳、奥秩父山塊も見ることができたし、遠く北アルプスは槍穂高の岩肌までしっかりと眺めることができた。鳳凰三山、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳といった南アルプスの山々は眼前に迫ってくるような勢いで、こんな天気の日は1年で何日あるだろうかと考えた。また、翌朝の雲海も見事だった。
仕事をほっぽり出すように強引に休みを取って出てきたけど、その甲斐があった(甲斐駒ヶ岳だけに)。
軽量化の輪廻
今回は装備の実験をしたいという狙いもあった。
今回の黒戸尾根は自分なりに実験がしたかった。すなわち軽量化を意識した前回(水食糧込みで8.5㎏)と、持ち込みたい物・食べたい物を妥協せずに背負う今回(14㎏)でどれだけ体感に差があるのか?を計測したかった。
— ラージっち (@largesan) 2021年10月17日
…ツイッターには↑のように書いているけど、白状してしまうと、おれは軽量化の輪廻から脱したいのだ。次々に高性能で軽量な山道具が発売されるけど、それに刺激されてどんどん新しい物が欲しくなる自分が嫌になってきた。「アウトドアマンを気取ってっけど資本主義というシステムに思いっきり取り込まれてますやん」みたいな。
…うまく説明できないけど、何というか、最新の物じゃなくても身体の延長と思えるくらいに使い込んで、真の意味で理解した道具を使いたい的な思いがずっとあった。そのためには軽量化の輪廻、重量の呪縛から逃れたい。逃れる必要があると考えていた。
そこまで軽量化を意識しない装備を担いで黒戸尾根を上ることができれば、深田久弥をして「日本アルプスでいちばん辛い登り」と言わしめたルートであるから、一応の体力はあるとみていいだろう。「軽量化せよ」「軽量装備=善」という呪縛から少し自由になれるのではないか。
結論としては、Twitterにある通り、キツかったけどちゃんと登れたのは自信になったし、道具に拘泥するよりトレーニングの方が大事だなと感じられたのは良かったと思う。たかだか14㎏の話なのでアレだけど、自分にとっては価値のある山行になった。
おわり