ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山+学んだこと

2021/4/2~3 飛龍山

雲取山は非常に人気がある山だけど、今回登ったのはその雲取山の西、飛龍山。道の駅たばやまにクルマを置いてサオラ峠を経て山頂、三条の湯で一泊し、翌日は下山するのみという計画。

 

飛龍山は、標高こそ雲取山をわずかに上回るものの、山頂は展望がなく人の少ない山とのこと。実際その通りで、今回は金曜~土曜の山行ということもあり、入山~下山の間にすれ違ったのは3名ほど。非常に静かな山だった。

 

雨の中、カッパに落ちるボタボタという音を聞きながら歩くのは悪くない。不規則な音の連続が集中力を高めるような気がする。また、奥秩父の山は森が深いのが特徴だけど、霧に包まれる事で森はさらに幽玄になり、これはこれで魅力的だと思う。

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今回は晴れ予報なのに雨に降られたわけだけど、大荒れになることが分かっているならいざ知らず、安全性がある程度担保できる程度の雨であれば、即中止としてしまうのは少々もったいないと感じた。また、初心者の自分にとっては雨だからこそ学べたところも多くあったように思う。

 

今回学んだこと

手ぬぐいは最強の多目的ツール。汗やテント内の結露を拭けるし、カメラ等傷つけたくない物を包めば緩衝材にもなる。怪我をした場合は止血や三角巾替わりにも使えるだろう。そして軽量で嵩張らない。そのくせ、自分は今までたった1枚を携行するのみだった。三条の湯で温泉に入った後、手ぬぐい1枚で体から髪まで拭き上げるのにはちょっと苦労した。手元に濡れた手ぬぐいしかないというのは不便なものだから、常時2~3枚持っておいて損はない。

 

テントの設営・撤収は丁寧に。今回、雨の中テントを設営しなければならなくて、気持ちが焦ってテントポールの組み立て(挿し込み)が不完全だったようだ。そのせいだろう、帰ってから気が付いたけど、ポールにヒビが入ってしまっていた。軽微なヒビで、多少はめ込みが悪くなった以外実用上問題なさそうではあるが、念のため用品店で補修部品を発注し今はその到着を待っている。今回は運が良かった。現地で修復不可能な程に破損する可能性も十分あった。どんな状況でもテントの設営・撤収は確実に、そして補修部品も携行するようにしたい。

 

春夏秋冬、保温ボトルを活用すべし。モンベルアルパインサーモボトルは軽量で保温力が高い。暖かいお湯がすぐ使えるのは素晴らしい。優れた保温力により、寝る前に作ったお湯は夜が明けても熱いままなので、朝食の準備時間を節約できる。逆に、暑い時期に冷たい物を冷たいまま運べるメリットも大きいだろう。今まで暖かい時期は保温ボトルを使わない事が多かったけど、季節を問わず常に装備に加えると良いと感じた。

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全身をカバーするマットは快眠を約束する。今まで、暖かい時期は120cmくらいのマット+足元にはザックを敷き、寒い時期は全身をカバーするマットを使ってきた。今回は「随分暖かくなってきたし三条の湯は標高1200m程度でそこまで寒くもないだろう」ということで、軽量コンパクト性を重視して暖かい時期用の短いマットを持ち込んだ。寒さは気にならなかったものの、全身用マットの寝心地を知ってしまった身には、下半身のゴワゴワした感覚が少々気になってしまった。軟弱で情けない話だけど、少々の軽量化よりも寝心地の良さを取って、常に全身用マットを使った方が満足できると感じた。

 

テーブルは必携。今回テーブルを持ち込むのを忘れてしまい、食事の際に不便さと侘しさを感じた。平らな面が確保できないということは、バーナーをひっくり返さないか、コーヒーを溢さないか等と気に掛けるべき要素が増えるということで、よろしくない。加えて、地べたに食べ物を置いて食事をするというのはどうも優雅さに欠ける。誰が見ているわけでもないが、自分の魂的な部分でどうしても許せない。そういうわけで、自分にとってのテーブルはカッパやヘッドライトと同じレベルで必須装備なんだと感じた。

 

チタンの鍋+アルミのフライパンが最強。自分なりに辿り着いた答え。軽量化を重視する人だとお湯さえ沸かせれば良いなど各人各様の考えがあるのだろうけど、自分は「チタンの鍋はお湯沸かし専用(汚さない)」「アルミのフライパンで調理+お皿として使う(汚す)」という使い分けがベストと感じた。汚す物と汚さない物を分ける事で清掃と管理がラクになるし、お皿よりフライパンの方が、取っ手がある分お皿として使いやすい(不思議な日本語でスマン)。

 

以上。いよいよ本格的にシーズン到来ということで、頑張って登っていきたい。