ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

最近の山

2/26~27 滝子山~湯ノ沢峠避難小屋

先行者の書いた「キュアベリー」に勇気づけられた

正直もう忘れかけている。早々に記録を残さないとダメやね…。

 

上記ツイートの通り、黒岳には行けなかったが、初めての避難小屋泊は良い経験になった。

 

元々はテント泊のつもりで荷物を担いで登ったんだけど、おれは愚か者なので装備の選択を間違えてしまい、寒さに襲われ避難小屋に逃げ込んだのであった。避難小屋は、建築からの月日は感じるものの清潔で、電気まで通っているので非常に助かった。維持してくださっている皆様、ありがとうオリゴ糖ございます。

 

<教訓>

・マットの断熱性、めちゃ大事(当たり前)

・関東の山と思ってナメていたが、水場はすっかり凍結していた。冬の間は水場なんかないと思うべき(当たり前)

・寝ている間に水が氷ると翌朝面倒なことになるので、気を付けるべき(当たり前)

 

3/21 大垈山〜セーメーバン〜岩殿山

地図上で変な名前の山を見つけると登ってみたくなる。「セーメーバン」は安倍晴明が由来の名前とも言われ、奇妙な伝承が残っている。

 

岩殿山大月駅から近すぎて今まで行きあぐねていたのだけど、コースに組み込めて良かった。アトラクション的に楽しめる。

 

大垈山からぐるっと周るとなかなかの距離で(約23km)、良いトレーニングになった。

 

4/1 櫛形山

見事なサルオガセ

櫛形山は以前登ったことがあり、良い山だったのでもう一度行ってみた。

 

…が、当日の曇天に心が折れたというか、ここで一泊する意義を見出せなくなり、さっさと下山、帰宅してしまったのだった。普段厳しい山をやっているわけでもない、開拓者精神なんて持ち合わせていないと思っていた自分も、「まだ見たことのない場所に行く」というのが山のモチベーションになっているんだなと感じた。同じ山に複数回登ることで得られる知見は沢山あるが、同時に自分なりのパイオニアワークを大切にすべきだと感じた一日だった。

 

4/10 高畑山~二十六夜

変な名前シリーズ

江戸・明治時代には、陰暦7月26日の夜に山に集い、飲食を共にしながら三日月を待つという行事があったそうだ。それに因んだ山名で、調べると同名の山が複数ある。風流な行事だなぁ。トレーニングのために何の気なしに行ってみたが勉強になった。

 

この日は晴れて暖かく、おそらく人気の山は人で溢れただろうけど、この山に人の気配は全くなかった。静かで良い山。

大事なお知らせ。

このたびニュースなどで報道されているとおり、元INKTの田中聖覚醒剤取締法違反の疑いで愛知県警に逮捕されました。

 

コーキのやったことは、けっして許されるものではありません。

 

コーキには、しっかりと法の裁きを受け、そしてまたいつの日か、ファンの声援に真正面から応えてもらいたいと、俺は心から願っています。

 

正直、色々なことを考えました。

 

これまでもずっと、コーキとはお互いにいい影響を与えあって、切磋琢磨し、やってきたつもりです。コーキがどう思ってるかはわからないケド…。

 

そして、1つの結論を出しました。

 

 

 

この機会を持って、この俺・ラージっちは、ラージっちとしての音楽活動を封印しようと思います。俺にとって、「元INKTのKOKI」がいないこの業界でやっていくというのは考えられないことなんです。

 

張り合いがないとか、気が抜けるとか、そういうことともちょっと違う。とにかく俺の中で、今後ミュージシャンを続けていく意味が見いだせなくなってしまった。

 

「音楽でビッグになる」って思って今まで本気でやってきたけど、本当に本当の封印。限りなく引退に近い決心です。今後は普通のサラリーマンとして食っていきます。

 

ファンのみんな、突然身勝手なことを言ってごめん。

 

けど、俺にとっては、とてもとても重要なこと。みんなにも、わかってもらえたらウレシイ。俺の魂は、俺が作った音楽の中に刻まれていて…

 

ラージっちは、永遠にそこにいます

 

いつか、また会える日が来ることを祈って。

 

 

2022年2月24日 ラージっち

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最近の山

1/16 九鬼山〜高畑山

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引き続き「大月市富嶽十二景」の山々。正直1ヶ月前のことなので記憶が薄れてしまった(チンパン脳)。が、大月駅からすぐ近く、菊花山あたりからみたASAYAKEが綺麗だったことは覚えている。

 

 

1/22 高畑山〜倉岳山

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楽をしたくて荷物を軽くして臨んだら山行自体がアッサリしたものになってしまって、満足度が低かった。近所の日帰り登山はトレーニングの意味合いが強いので、意識的に負荷をかけないと時間がもったいない。荷物を重くするか距離を伸ばすか。

 

 

2/13 扇山〜権現山

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思ったより雪が多かった。雪の中を5時間くらい歩いたわけだけど、これだけ雪に親しんだのは実家で暮らした高校時代以来、実に18年ぶりではなかろうか。天気がイマイチだったけど、どんよりとした薄曇りの空は実家のある日本海側の冬を思い起こさせて、ある種の冬っぽさがあって良かったと思う。

最近の山

冬になり雪が積もると標高の高い山には行けなくなる。自分の山スキル的に本格的な雪山登山は無理だし、乗っているクルマがFR車のためスタッドレスを履かせても不安が大きい。なので、寒い時期は近場の低山でのトレーニングに専念する。

 

12/11 堂所山~陣馬山

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八王子城跡から堂所山へのルートは小さなアップダウンが続いてなかなかキツく、精神的にも鍛えられる気がする。陣馬山からは南アルプスの一部や栃木・群馬方面の山々も見ることができて解放感があるが、人の多さは繁華街並。

 

1/2 滝子山

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年明け一回目の山。前回とは逆のルートを辿り、初狩駅から登って笹子駅に降りるルートを選択した。地味な山だけど沢が多く変化に富んだルートで楽しい。落ち葉が膝より高く積もっている個所があり、見えない部分に浮石があったりして少々手こずった。

 

1/5 百蔵山~扇山

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駅から歩いてアクセスできて便利だし、お手軽に縦走気分が味わえて気に入った。気付いたら「大月市秀麗富嶽十二景」の山々の半分くらいに登ったので、ここまできたらコンプしてやろうと思う。「護廷十三隊」「オメガ・ケンタウリの六鎗客」など、数字がついたネーミングのグループがあるとその全容が気になってしまうというのは人間の性やね…。

 

おわり

2021年買ってよかったもの

BODYWILDのパンツ

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パンツに関して長年ユニクロ製の物を使っていた。ポリシーがあったわけではない。ただ何となくユニクロを、近年はエアリズムを選び続けてきた。ユニ・エアリズムはフィット感がイマイチなのか、丸一日山を歩いているとお尻に食い込んでくることが多々あった。尾篭な話で恐縮だがおれは痔瘻の手術をやっているため、パンツの食い込む/食い込まないは文字通り死活問題となる。しかしユニ以外のパンツを知らないものだから、「パンツというのは長時間歩くとお尻に食い込んでくる物だ」と思って歯を食いしばって堪えてきた。

 

イトーヨーカドーに行った際たまたまBODYWILDのパンツを見かけ、「たまにはユニ以外のパンツを履いてみるか」と、思いつきで数枚買ってみた。名前の響きが強そうでいいなと思ったし、たまたま売れ残りの品が値引きされワゴンに並んでいたタイミングでもあった。「新疆ウイグル問題に対するユニの対応終わってんな」と思っていたというのもあった。
 
とにかく試しに買って試してみたら、なかなかどうして良いではないか。どれだけ歩いても食い込まないしズレてこない。今では全てのパンツがBODYWILDに置き換わった。
 

 


エバニューのフライパン

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山の食事に関わる部分で、フライパンが一つあると便利だとわかってきた。山を始めた当初は「尾西のごはん+棒ラーメン」を固定メニューとしていたが、そればかり食べていたら完全に飽きてしまった。味のバリエーションが豊富な袋麺やパスタが食べたい場合、これまで使っていた縦長のチタン製クッカーでは不便で仕方ない。ここは焦げにくいアルミ製のフライパンが良いだろう。というわけでエバニューの「Ultra Light パン#16」というのを購入し愛用するようになった。

 

高さがあるのでグツグツ煮るような使い方もしやすいし、魔法瓶に入れておくために500mlのお湯を沸かすというのも余裕でできる。しかも湯切れが良く、狙った所に注ぎこめる。直径16cmというのは一人用に絶妙な大きさで、軽くて丈夫でとても気に入っている。

 

バスキアの絵(¥12,300,000,000)

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バスキア展に行ったとき、絵が語り掛けてきたんですよね。「どうだ?最近描いてるか?」と。おれがニューヨークで暮らした3年間のこと、売れない絵ばかり描いてたあの頃のことを、バスキアが思い出させてくれた。今おれは絵を辞めて、実業界で暮らしてしまっているけど、あの頃があったから今の自分がある。そう思ったら、買わずにはいられなかったです。圧倒的な存在感で一瞬でリビングルームの空気が変わりましたが、それは威圧感のようなものとは違い、温かさや癒しを伴うとても心地の良い変化でした。

 

良いお年を。

最近の山

11/20 白木峰

土日と祝日、有休を組み合わせて5連休とし実家に帰った。

 

白木峰は前から気になっていたが、富山県側からのルートがここ数年通行止めになっており、岐阜県側からはアクセスが悪いということで、なんとなく後回しにしていた山だった。

 

今回岐阜県側から登った。富山県側のルートは変わらず通行不可だそうで、そのせいもあってか山は貸し切り状態だった。その代わり熊の痕跡は濃厚、登山道にはフンが無数に残されていた。

 

熊のフンは小さな木の実の集合体で、厳しい自然からなんとかしてエネルギーを摂取しようという健気さの結晶のように思えた。大して栄養のない実を必死に集め、頑張って生きている。そりゃあちょっと良い匂いがすれば引き寄せられてしまうのも当然のことだろう。おれは大いに同情して、ザックに入ったオニギリの一つでも置いていきたい気持ちになった(やらんけど)。

 

こんなに健気な暮らしをしているのに、必要以上に恐れられて、さも「人を見ると襲い掛かってくる獰猛な生き物」みたいな扱いをされて、熊ってなんてかわいそうなんだろう。そりゃまぁ危険性がないとは言えないが、遭遇率含めた総合的な危険度で言えばスズメバチとかの方が全然上だと思うのだが…。

 

 

 

白木峰は1600mに満たない山だけど、富山と岐阜の県境に位置し日本海からの風と雪をモロに受けるため、例えば同じ標高の関東の山とは趣が大きく異なる。1500mから上には高木が育たず見晴らしが良い。池塘があるのも珍しい。

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天気が良ければ、山頂から北アルプス北部の山々が見られるはずだが、この日は雲が多くそれは叶わなかった。全然えぇけど。

 

約1ヶ月ぶりの登山ということもあって楽しかった。

 

おれが東京に戻った直後に実家近辺に雪が降ったそうで、白木峰も今は雪の中だろう。熊たちの無事を祈らずにはいられない。

 

最近の山

9/20 本社ヶ丸

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晴れ予報の祝日ということで山には大勢の人が集まっており、残念ながらあまり楽しめなかった。自分の中での「楽しい山の条件」みたいなものが明確になったのは良かったと思う。

 

① 晴れ、人少ない

② 雨、人少ない

<圧倒的かつ絶望的な壁>

③ 晴れ、人多い

④ 雨、人多い

 

あと、「登山予定の3日以内に筋トレすると疲れが残って山を楽しめなくなる」と以前からの経験でわかっていたはずなのに、今回愚かにもそのマントラを破ったため、案の定ダメダメな状態での登山となった。南無阿弥陀仏

 

本格的な冬が来たら再挑戦したい。

 

10/15~16 甲斐駒ヶ岳

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自分の場合、1回登っただけでは「どんな山だったか」を理解できないというか、山の記憶を上手く定着させられないので、気に入った山には2回3回と登りたくなる。甲斐駒は今年の6月に登っているが早くも記憶が曖昧になってきており(チンパン脳)、もう一度同じ黒戸尾根から登ってみたくなった。

今回、自分の登山史上最高の天気に恵まれた。前回は雲の中だった八ヶ岳奥秩父山塊も見ることができたし、遠く北アルプスは槍穂高の岩肌までしっかりと眺めることができた。鳳凰三山仙丈ケ岳北岳間ノ岳といった南アルプスの山々は眼前に迫ってくるような勢いで、こんな天気の日は1年で何日あるだろうかと考えた。また、翌朝の雲海も見事だった。

 

仕事をほっぽり出すように強引に休みを取って出てきたけど、その甲斐があった(甲斐駒ヶ岳だけに)。

 

軽量化の輪廻

今回は装備の実験をしたいという狙いもあった。

 

ツイッターには↑のように書いているけど、白状してしまうと、おれは軽量化の輪廻から脱したいのだ。次々に高性能で軽量な山道具が発売されるけど、それに刺激されてどんどん新しい物が欲しくなる自分が嫌になってきた。「アウトドアマンを気取ってっけど資本主義というシステムに思いっきり取り込まれてますやん」みたいな。

 

…うまく説明できないけど、何というか、最新の物じゃなくても身体の延長と思えるくらいに使い込んで、真の意味で理解した道具を使いたい的な思いがずっとあった。そのためには軽量化の輪廻、重量の呪縛から逃れたい。逃れる必要があると考えていた。

 

そこまで軽量化を意識しない装備を担いで黒戸尾根を上ることができれば、深田久弥をして「日本アルプスでいちばん辛い登り」と言わしめたルートであるから、一応の体力はあるとみていいだろう。「軽量化せよ」「軽量装備=善」という呪縛から少し自由になれるのではないか。

 

結論としては、Twitterにある通り、キツかったけどちゃんと登れたのは自信になったし、道具に拘泥するよりトレーニングの方が大事だなと感じられたのは良かったと思う。たかだか14㎏の話なのでアレだけど、自分にとっては価値のある山行になった。

 

おわり