ラージ記

   30代会社員。登山、バイク(W650)、クルマ(NA8C)、音楽、米国株投資のこと。

山行記録(登山の失敗記録)

4/3 瑞牆山

瑞牆山荘を起点にすると2時間で山頂まで行くことができ、「手軽に楽しめる良い山やね」と思った。新しく購入厨したカメラで動画を撮りながら登ってみたけど、撮影に夢中になるあまり注意力が散漫になってる気がした。「登山中は体を動かすことだけに集中する」「いい感じの光景に遭遇したら足を止めて写真を撮る」程度が自分には向いていると思う。

 

6/13 安峰山

緊急事態宣言が解除されるのを待って帰省し、実家近くのココに登ってみた。山頂まで車で行けちゃう系の山で、今まで何度かピークwを踏んだことはあるものの、麓から登ってみるのは初めてである。また、今まで大雨の中で行動した経験がほぼないので、今回はそのトレーニングも兼ねて土砂降りの中山頂を目指した。コロナのアレで久しぶりの登山となったためか、あるいは慣れない大雨のせいか、1時間ちょっとの登りで結構疲れてしまった。「雨を想定した準備」ってのが、本当の意味ではできていなかったなと気づけたのは良かった。「カッパ持ってるからOK」程度の甘い認識だったので。 

 

7/20 瑞牆山

4月の瑞牆山が良かったので同じルートで再登。今回は自分のヘタクソさが浮き彫りになる山行だった。下山中、なんでもないような所で大いにバランスを崩し、あと少しで怪我をするところだった。ある程度の体力と筋力があれば誰だって早く登れるんだけど、下りに関しては技術がないと上手くいかない。そして自分には技術が全然ない。その事に気づかせてくれてありがとう瑞牆山。今後は今まで以上に気を引き締めて、意識しながら下山しようと誓った。

 

7/25 高尾山〜大垂水峠高尾山口

再び雨トレーニング。新しくアプローチシューズを入手したので早速使ってみたが、「雨で足が濡れる→足の皮ふやける→盛大に靴擦れ」というコンボを食らって痛い目にあった。自分史上最強レベルの靴擦れで、左右カカトの皮が大きくめくれてしまい、しばらくは通勤するのも辛かった。「新しい靴を使ってみたい」という気持ちが先走ってローカットの靴で出かけた俺が愚かであった。一方で、普段人大杉の高尾山も、雨かつ始発で動けば人がいないということがわかったのは良かった。

 

8/5〜6 八ヶ岳(赤岳〜横岳〜硫黄岳)

1日目は美濃戸口から入って上記ルートを経て赤岳鉱泉でテント泊、2日目は帰るだけという行程。今回のダメポイントは熱中症対策が甘かった点で、水分・塩分補給が足らずに頭痛に苦しめられた。硫黄岳から赤岳鉱泉への下りなんて「二度と山なんか来ねぇ」としか考えていなかった。「二度と山なんか来ねぇ」にリズムとメロディをつけて、その曲を頭の中でリピートさせることでなんとか正気を保っていたと言っていい。家に帰って調べてみると、頭痛がするってのは熱中症の中等症状だそうで、もっと進んだら自力下山ができなかったかもしれない。無事に帰ってこられたのは運が良かったからに過ぎない。今回痛い目を見たことでちょっとした熱中症博士になったので、今後は万全の熱中症対策をして山に行こうと誓った。

 

8/11〜12 甲武信ヶ岳

今回の山の目的は

①自分の熱中症対策がイケてるのか検証すること

②今までやったことのない「快適グッズ持参」の登山をやってみること

だった。①については、ハイドレーションで2㍑の水を携行、加えて1㍑のポカリ、行動食も柿ピーやらビーフジャーキー等を用意したことで、最高の体調のまま登りきる事ができた。

 

②については、椅子、テーブル、サンダル、豪華な食事など、今まで軽量化のために省いてきた装備を担いで登るとどれだけしんどいのか?を検証してみた。今回は愛用のシングルウォールテントではなく、ひょんな事から手に入れた広めのダブルウォールテント(アライのトレックライズ 1)、同じくひょんな事から手に入れた大型ザック(グレゴリーのバルトロ65)を担いでの登山となった。水・食糧含めて15㌕くらいだろうか。

 

結論から言えば、この荷物でもコースタイムの75%くらいで登ることができた。西沢渓谷〜徳ちゃん新道ルートはまぁまぁの急登もあるけど、体力的には問題なかった。椅子とテーブルがあると快適だし、リッチな食事も満足度が高かった。ただ、自分は軽い装備でできるだけ歩いてサッと寝るタイプの山が好きなんだと改めて気づいたような気がする。山やルートによって使い分けるのが良いだろう。

 

今回の敗因は設定した目標とは別の所にあって、それは登りの2時間くらい、ずーっとスズメバチに追われた事である。低い羽音を出しながら俺の周りをぐるぐるとホバリングしながらついてくるのよ。めちゃめちゃしつこく。家に帰って調べてみると、ホバリング行動は最終警告のサインらしい。「お前を殺す」的な。

f:id:largesan:20200817173034j:plain

結局刺されなかったんで良かったんだけど、かなりの恐怖体験でした。スズメバチが攻撃対象を追うのは80m程度ってことで、そうなると複数のハチが入れ替わりながらおれを追っていたのか、それとも異常に粘着質な一匹がいたのか、それはよくわからない。ただ、ホバリングされた時の対処法は「走って立ち去る」ではなく(実際早足で離れてもずっとついてきた)、怖くても立ち止まって体を屈めることらしい。スズメバチは動いていない物を認識するのが下手で、そのうち飛び去っていくとのこと。黒いTシャツを着ていたのも良くなかったし、制汗スプレーの匂いがヤツを刺激したのかもしれない。更に言えば暑くても長袖・長ズボンでいるべきだった。山に登るってことは生き物の世界に入るってことで、今までその意識が足りてなかったように思う。今回の件でちょっとしたスズメバチ博士になれたから、次回は万全の対策をもって山に行きたい。

f:id:largesan:20200817173748j:plainf:id:largesan:20200817173601j:plain

f:id:largesan:20200817173837j:plain


さようなら。